世の中には、美味なるもの多々あり。

しかして、人によっては好き嫌いもありけり。

 

そんなときの強い味方……というか、とりあえず誰にとっても失敗なさそうなのが中華料理ではあるまいか?

 

 

 

入籍まで、あと1か月。

というわけで、本日は両親顔合わせのお食事会でありました。

 

彼くん、料理に集中できないくらい緊張のご様子……(笑)

 

 

 

 

 

南国酒家 原宿本店 (ナンゴクシュカ) - 明治神宮前/中華料理/ネット予約可 | 食べログ (tabelog.com)

 

 

 

 

 

1961年創業の中国(広東)料理レストラン。

60年以上前からここにある南国酒家。

私と私のお母さん、彼くんと彼くんのお父さんお母さん(5人)で、コース料理をいただいて参った……!

 

 

大変美味でございました……!!!

 

 

 

 

 

左上から、

前菜盛り合わせ、ふかひれスープ、お魚の唐揚げとライスペーパー春巻き。

 

 

 

 

 

 

海鮮炒め、黒毛和牛炒め、チャーハン、イチゴプリン。

 

 

中華といっても広東なので、どのお料理もさっぱり薄味でほんのり甘め……。

優しいお味。

 

↓は、お店側のサプライズ&サービスで、新郎新婦への桃まん……!!!

中身は中華こしあんぞなもし……!

 

 

 

 


 

南国酒家さま……本当にどうもありがとうございました……!!!!

 

 

 

 

 

さてさて……肝心の顔合わせ。

私の母と、彼くんのご両親。

初対面の感想としては、相性は良いようであった。

 

 

 

 

私の母は、28年前に父(故人)と2人で立ち上げた、小さなアパレル会社の社長。

 

「両親の顔合わせだから、おめかししてね」という私のオーダーに対し、

 

 

「了解! 髪の毛ピンクに染めてくる!」

 

 

……と、はしゃぐ71歳である。

 

 

 

一方の彼くんご両親は、すでに定年退職している元大企業のサラリーマン&専業主婦。スーツ&訪問着(洋)でいらっしゃった。

 

彼くん曰く、

「小学生の息子の授業参観スタイル

 

……や、そつなくてステキでした。

 

むしろうちの母がチャランポランですみません……。ピンクですみません……。

 

 

 

 

べつのブログ記事でも触れたけれど。

彼くん、自分の発達障害が両親からの遺伝ではないかと疑っている。

 

たしかに初対面のときは、私もなんとなくそんな気がした。

お母さんの会話がチグハグだったり。

お父さん、黙りこんじゃうし。

 

けれど、今日のお父さんとお母さんは……なんとなくちがった。

 

二人とも、とても緊張しているのが伝わってくるし、いっぱい喋るわけじゃない。

でも……なんだろう。私のお母さんと積極的に話をしよう……もっと言うなら、親戚として仲良くしよう、という意思を持って、がんばってくれていたように思う。

 

 

 

 

 

 

彼くんの弟が自死して、9カ月。

それは……ご両親が、息子を亡くして9カ月、ということでもある。

 

 

弟が自死した、当時。

親である二人が受けた衝撃――ショックは、どれほどのものだったろう?

60歳を過ぎて……27歳の息子に自殺されるというのは。

 

 

……正直、想像を絶する

私ではわからない、ということしかわからない。

 

 

お母さんは、毎日大泣きしたという。

お父さんは、再雇用されていた会社を急に辞めたという。

 

 

あたりまえだ。

葛藤がなかったわけがないのだ。

ただそれを、実の息子(彼くん)や嫁(私)の前で、言葉としてださないだけで。

 

 

 

 

 

 

自死遺族となった人々の心には、生涯、なにかしらの葛藤が根を張ってしまうだろう。

 

 

それが消える日も……きっとない。

彼くんを見ていると、そう思う。

 

ただ、その葛藤や心の傷を小さくしていけるかどうかが、生きていく力につながる鍵だとも思う。

 

 

 

これは私の勝手な妄想でしかないけれど……彼くんのご両親は、一人の息子を喪ったからこそ、もう一人の息子をいっぱい祝福しようとしてくれたのではないだろうか。

それもまた、彼くんにとってはプレッシャーなのかもしれないけど……そうやって一歩ずつ時を重ねていくことしか、できないじゃないか。

 

 

 

いまの私にできること。

 

それは彼くんが自分の傷を小さくしていけるよう……外側から、彼くんに養分を与えることだと思っている。

彼がさびしくないように、お腹がすかないように、ストレスがたまらないように。

優しくして、労わってあげることだ。

普通の人々からすれば過保護でしかないだろうけれどさ。

 

 

 

彼くんが笑って生きていってくれること。

それが、彼のお父さんとお母さんの笑顔にもつながると、信じている。