翌日は整骨院を昼から予約してた。
朝10時のチェックアウトだったけど、相当酔って寝たからか全然眠った気がしなくて、かなりだるかった。
天パくんのイビキもあって、何度か目が覚めたからかもしれない。
元々、朝は弱いし、寝ないと体調が悪くなる。
(整骨院終わったらゆっくり寝よう…)
天パくんも寝不足っぽいけど、朝からかまってモード全開。
テンションというか温度差がしんどかった。
「ねーねー、今日なにするの?」
「エイちゃんのお家行ってもいいー?」
整骨院の予約があること伝えたら
「その間エイちゃんの家にいていいー?」
うーん…。
整骨院時間かかるし。
と伝えると、天パくんは分かりやすくしょんぼりして、
「ん〜、でも〜、ゲームとか動画とか見て待ってるからぁ…だめ…?」
やっぱり眠いのかな?昨日仕事の後の合流だったし。
車で来てるらしいし、寝不足で事故られても困るなぁ。
仮眠できたら帰るだろう、金目のものはないし、いっか…と思って承諾した。
途端に、満面の笑みでルンルンと準備を始める天パくん。
あ…大型犬みたい…。
(そっか…ヤリモクではないのか…)
今更、この状況を冷静になって眺めてた。
自己責任だし。
どうしようもないよな…。
目の前の、猪突猛進で、やっと飼い主見つけた犬みたいな人に、白紙撤回をつきつけることはできないと思った。
ホテルを出ると雨が降ってた。
車をとめてある駐車場まで
少し離れた距離にとめたようだったので、コンビニで傘を買って歩いた。
「あれ?」「この辺だと…」「あれ?」
何度かグルグルと一体をまわり、びしょ濡れになった頃にようやく駐車場が見つかった。
家までタクシーだとすぐ着く距離だし、なんか疲れたな…って思いながら作り笑いを精一杯浮かべていた。
「あ、この車だよー」
えぇ…
うわぁ… 乗るの恥ずかしいやつ。
このタイプの人だったのか…。
白の古い車高の低いスポーツカータイプの車。
ブンブンいううるさいタイプ。
なぜか、昔からわたしは車好きとかバイク好き系の男性から好かれやすい。
自動車メーカーに勤めてるとはいえ…
個人の趣味なので、それを好きって言う人を否定はしないんだけど。
わたしは軽トラでも、軽自動車でもいいので、飾らなくても実用的な車に乗る人が好き。
乗り込んだ後も早く降りたかったし、マンション前の駐車場では早くエンジンをとめてほしかった。