快適な温湿度について日本語の範囲で調べていたのですが、一級建築士の松尾さんが発信されている情報が多く見つかりました。

 

まぁ、単なるご紹介記事です。

 

ここから先、数字がたくさん踊っていますので、覚悟して読み進めてみてください。

 

 

湿度は何%がいい?

 

松尾さんの「夏に通風という設計士を選んではいけない」を見て頂ければ、ギモンは解決すると思います爆  笑

 

 

少し抜粋させて頂くと、「建材からの化学物質の放出」「アレルギー」「喉風邪」「バクテリア/ウィルス」「カビの発生」を抑えるためには40~60%に留めましょう、とのことです。

 

更に「ダニの繁殖」を抑えるためには湿度を50%に抑えるべき、だそうです。

 

 

・・・が、なかなか難しいですよね。

 

夏は平気で70%とか行きますし不安

 

 

相対湿度?絶対湿度?

 

ここで中学校理科の話を少し。

 

皆さんご存じの通り(?)飽和水蒸気量という考え方があって、例えば気温5度だと6.79g、気温30度だと30.3gの水蒸気を、1㎥の空気に含む事が可能です。

 

上限値ですね。

 

 

つまり、冬に気温5度で湿度100%だと6.79gの水蒸気、夏に気温30度で湿度50%だと15.15gの水蒸気が空気に含まれています。

 

この100%とか50%とかを相対湿度、6.79gとか15.15gとかを絶対湿度と呼んでいるわけです。

 

 

それにしても上の例は、相対湿度でみると夏は冬の半分なのに、絶対湿度でみると夏は冬の2.2倍の水蒸気なんですね。

 

日本の夏、やばいです。

 

※実際はもっと酷いですゲロー

 

 

快適な温湿度は?

 

日経新聞で松尾さんが解説されていますが、記事中のグラフを見るのが手っ取り早いと思います。

 

 

 

ただし、グラフが若干小さくて見づらいため、シンシーさんの記事を見て頂いた方が分かりやすいかもしれません。

 

 

 

ここから少し抜粋させて頂くと、健康で快適な理想的なゾーンは「室温20度で湿度6g~気温27度で湿度12g」のように書かれています。

 

(※他にも諸条件があり、これだけで決まるわけではありません。)

 

こういった分かりやすい数値目標があると、そこを目指したくなりますよねひらめき

 

・・・なりますよね?

 

 

ちなみにこの資料の元ネタはアメリカ暖房冷凍空調学会の「ASHRAE 55」だそうなので、物好きな人はそちらを当たってみてください。

 

 

容積絶対湿度と重量絶対湿度

 

ここで再び理科の話を。

 

先ほど絶対湿度の話を書きましたが、より細かく見ていくと更に2種類あります。

 

 

Wikipedia先生によると「1㎥に水蒸気を○○g含む」は、容積絶対湿度と呼びます。

 

対して、「空気1kgに水蒸気を○○g含む」は、重量絶対湿度と呼びます。

 

 

そして先ほどの理想的なゾーンの話は、実は水蒸気量が重量絶対湿度で表されています。

 

容積絶対湿度で話を読み進めてしまうと、およそ2割の誤差がありますので気を付けくださいね。

 

 

測定してみよう!

 

さて、これで重量絶対湿度について理解できました。

 

後は、部屋の温湿度を測定すれば理想的なゾーンかどうか判断できます。

 

 

 

「でも、重量絶対湿度の測定器がないんだけど?」

 

と思ったそこのあなた、どうぞご安心くださいませ。

 

さとるぱぱさんが、相対湿度から絶対湿度を計算してくれるツールを公開されています指差し

 

 

 

デジタル置時計なら、相対湿度を一緒に表示してくれるものも多いですものね。

 

その数値を元にして、重量絶対湿度を計算してみてください。

 

 

湿度計がない場合

 

え、相対湿度を測れる機械すらないんですけど・・・ショボーン

 

そもそも今使っている温湿度計は、本当に正確に測定できているの?驚き

 

 

と思ったそこのあなた、こちらの「みはりん坊W」が大変おススメです。

 

 

安価な割に、温度・相対湿度・容積絶対湿度が正確に測定できます。

 

 

・・・すみません、私が確認したわけではないのですが、かなり正確らしいです。

 

松尾さんはもちろんのこと、断熱マニアのブロガーさんたちがおススメされていますので、とりあえずこれを買っておけば間違いないと思っていますグラサン

 

 

ただし、この「みはりん坊W」で測定できるのは容積絶対湿度です。

 

重量絶対湿度を知るには別途計算が必要になりますので、ご注意ください。

 

 

さいごに

 

一条工務店さんの場合、お手洗いの収納に以下のような説明書を勝手に貼り付けられます。

 

【ご使用にあたってのお願い】

 

 

これよく読むと、きちんと「湿度を40%(冬期)~60%(夏期)に調整してください」と書いてくれています。

 

このお願いではその理由が「お家のため」となっているのが残念なところですが、今までの話の通り、「人のため」のメリットがより大事だと思いますニコニコ

 

 

そしてお願いされるまでもなく、どうせお家に住むのなら、快適で健康的な住まいを目指してみたいと思います。

 

そのためにはまず、現在の状態がどうなのか?ですね。

 

今が良いのか悪いのか、さっそく調べてみたいと思います!

 

 

終わり。

 

長くなってしまったので、我が家の測定結果編は次回にまわします。

 

 

こちらがその続きの話です。

 

 

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