省エネルギー基準について調べた事を書いてみます。
そもそも、エコキュートについて調べ物をしていたはずなんですけれども、どこで道を誤ってしまったのか・・・
なお最初にお伝えしておきますが、マニアックな内容です
建築物省エネ法とは?
省エネルギー基準を語るには多分、建築物省エネ法(建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律)が出発点です。
なんだこの法律は?と思ったのですが、
東日本大震災以降、エネルギー需給は、一層逼迫
産業・運輸部門が減少する中、建築物部門は著しく増加
省エネ対策の抜本強化が必要不可欠
こういった事情で、住宅の省エネ化を進めていきたいみたいです
実はこの法律、私たちの目に見える部分にも関係していて、2021年4月以降の契約より、建築士さんから施主に省エネ住宅かどうかの説明義務が課されているようです。
具体的には、次の2点が説明される(説明された)はずです。
- 基準より省エネかどうか
- 基準を満たさない場合、どう改善すれば良いのか
当然私たちも、打ち合わせの最終盤でこういった話がありました。
そして、基準より省エネですとの説明でしたので、とりあえず一安心でした
・・・ちなみに書面も交わしたはずなんですけどね。
必死に探したのですが、見つかりません
どういった内容だったのやら。
エネルギー消費量計算結果
基準より省エネと書きましたが、そもそも基準って何だろうと思いませんか?
ええ、普通思いませんよね(笑)
上の話の流れとは関係ないのですが、別の話の中で以下の資料を頂きました。
この資料、我が家に関した色々な数字が踊っているのですが、注目して頂きたいのは基準一次エネルギーと設計一次エネルギー。
- 基準一次エネルギー
標準仕様の住宅だったら消費したと思われるエネルギー量
- 設計一次エネルギー
あなたの住宅で消費すると思われるエネルギー量
最初の話の「基準より省エネ?」というのはズバリ、基準一次エネルギーより設計一次エネルギーが少ないかどうか、という話だったわけです
・・・ちなみにですが、この数値は消費電力ではないです。
というのも一般的には電気以外にガスや灯油なども使いますよね?
これらも全部をひっくるめて計算できるように、一次エネルギー(単位はジュール)に換算した数値にしているそうです。
なるほどね。
電気代に換算してみる
最後に、もう少し分かりやすい話に落とし込みたいと思います。
この基準は少しづつ厳しくしていきたいみたいで、上の資料は基準がいくつも記載されています。
この中で、「建築物エネルギー消費性能基準 H28年4月以降」が、私たちが契約した時点で該当していた基準となります。
この行の数値を見てみると、基準は87.2GJで、設計は42.3GJ(太陽光の自家消費を考慮)と計算されています。
このGJ[ギガジュール]ですが、おおよそ1GJ=3,020円です。
(資料1・資料2・資料3より計算。今年はもっと値上がりしてそうです)
つまり電気料金は、基準が263,344円、設計が127,746円となります。
月額だとそれぞれ、基準が21,945円、設計が10,646円ですね。
モデルケースに基づく試算ですので、ご家庭によって大きな差が出ると思いますが、なかなかいい線を突いている計算じゃないかな?と思いました
ちなみに、計算を簡単にするためにオール電化としています。
おまけ
上の電気代だけを見ると、
基準より設計の方が削減出来ている!すてき!
となるのですが、ふと気になったことがあります。
2021年の家計調査によると、光熱費の全国平均は15,845円、高松市は16,129円だったそうです。(2人以上の勤労者世帯)
あれれ?
平均値が16,129円なのに対して、基準が21,945円って、結構ゆるくないですか?
こんなガバガバな基準で、いいんでしょうか?
おわり。
こんなにマニアックな内容なのに最後まで読んで頂けたんですね!!
ありがとうございました!
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