以前、門脈シャントの外科や検査費用のお話をしていました。

門脈シャントと診断されるまでの間、また二次診療施設までの応急処置についてはざっくり説明をいたしました。
私のホームドクターでの料金になります。あくまで目安としてお考えください。
ちなみに我が家のかかりつけのホームドクターでは、初診料や再診料などの諸経費はかかりませんので記載しません。

血液検査 9000円 ~
皮下注射 3000円~
静脈点滴9時間 9000円前後

アンモニア値単発検査 750円

門脈シャントの疑いをもたれるまでに、癲癇薬などで一月1500円。
静脈、皮下注射などで、
どんぶり勘定で申し訳ないのですが、
おおよそ70000円ほどかかりました。

農工大では、CT検査で36000円、
ほか血液検査含む。
一度の検査で、肝外単一シャント、手術対象可能という結論がでました。

そして実は、今だから言える通常とは違うエピソードがありました。

通常の費用ですと農工大で一回の手術と入院で20万円ほど。
他のT大学や、専門クリニックでは一度の手術か30~45万円ということなので農工大は良心的でした。

しかし、ジルは2回もしくは3回手術が必要と言われていたので、少し費用の面で考えてしまいました。

しかし、幸運にも先生からご提案がありました。
大学病院というところは、もちろん研究を目的とした治療があるわけでして、
執刀は担当医の大学院生、監視にはもちろん教授が付き添いでという形で、検査データや臨床研究、学生執刀・他の学生が見学をさせて頂けるなら、
実費の薬液薬剤の実費分だけご負担頂くことでやらせてもらえないでしょうか?

というお話を頂きました。
もちろん教授同席でのお話で、診察していただいた先生が本当に親身になってくださっていたこともあり…
快く承諾して、お願いしました。

農工大では猫の門脈シャントでの来院数は年間1~3頭。
門脈シャントで訪れる殆どが犬であり(犬の初期症状は草食になったり体重減少など)、猫の場合は先に神経症状が先にでるため慢性的に癲癇を繰り返して来る子が多いので
術後も脳障害、癲癇が残る場合が多いそうです。
ジルは先天性かつ発見が早く一次診療施設での応急処置が迅速かつ的確だったので、すぐに手術ができるほど体力も回復していました。

大学病院をよく実験台にされるから…と仰せられる人が多い中、
最初に念頭におくべきは学生及び研究者たちは「一頭でも多くの命を救う為に勉強している」
だと私は思っています。
命を扱うという、場合によっては非情にも見えることもあるでしょうが、しかしながらそれを受け止めて前に進む学業です。

このまま余命を数週間と見定めて、看取るのか…
それともこの子の死をもってしても他の同じ病気で苦しむ動物の命が助かる為の「何か」に結びつくならば…という思いでお願いしました。

ですので、費用は一度目の手術4日入院で4万円ほど。
二度目は入院・子宮同時摘出込みで28000円でした。

手術費用は0円と明細に書かれておりました。

本当にこの子は、ラッキーキャットなのです。

私もまさかここまでお安い値段になるとは思いもせずに、会計時に思わず聞き直してしまったほどです…

その他の患者さんともお話する機会があって、先生方は本当に勉強熱心で作業的ではなく、
高額な手術をされたダックスちゃんを飼っているお婆さんは、先生から分割でもいいですよ。とお話を頂き助かったのよ~なんてお話もされていました。

こういう点、人間の医師にもあったらいいなとおもうのですが(・_・;
大抵…人間の先生方は、治す方法は知ってらしても、それまでにかかる家族の負担、手術・入院の費用・今後の生活についてはまず知らないですよね。

手術前のインフォームドコンセプトにコスト、費用、生活計画を盛り込むべきだと、私は思います。

例えば値札に全て「時価」なんて書かれているお寿司屋さんにはいれる人は、僅かなVIPだけです…。

明朗会計でお願いします。。という感じですσ(^_^;)

ですので、こんなパターンって、実は患者から申し出することも可能なので、執刀を学生さんにしていただけることで費用を抑えられないか?という提案もできるそうです。
勿論命を救うための手術です。
実験台という言い方は相応しくない、教授監督がつくことも確認してくださいね。

手術は高い=無理である

なので、という固定概念だけは一度見直して欲しいとおもうのです。

ジルの手術は多数の病院でセカンドオピニオンの結果で見積もられた平均額は80万円でした。

でも実際は6.8万円でした。※CT検査は除く
ということです。

勿論、適用外の手術もあります(一次診療施設で十分可能な手術など、治療不適合とされるケースなど様々)

でも、諦めないで、
最後までしがみついて、今この子が元気に走り回る姿をみて…
改めて先生方にお礼をするとともに、シャント患者の皆様の、治療の選択視野を広げていただければ幸いです。

それでは、また(o^^o)♪

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