2015年11月25日 10:00pm頃に見た夢
秋天は晴れず、庭土は湿っていた。
庭の草木の色は濃く見えたが
どんよりと精彩を欠いていた。
左手の方に気配があり、
クラシックタビーのアメリ猫が
隣家との境の段差を飛び降りた。
アメリ猫は流れるように、
灯篭を老いた庭石の方へ走った。
庭石の手前でアメリ猫は立ち止まった。
庭石の手前に黒ずんだ敷石があった。
そこに、雉が、
猫の正坐の姿勢をとっていた。
雉の両眼は
真っ白い黴がみっしりと生えていた。
雉はその眼を自分のほうに向けて
坐っているのだった。
自分は思い出した。
雉は昨日もそこにそうしてすわり
自分の方に眼を向けていた。
その時の雉の両眼は
視力を失ったように白濁していた。
けれども自分は、
その日、自分のことに感け
雉を病院に連れて行くことを怠ったのだった。
自分は寝室の吐き出し窓前に蹲り
後悔の言葉を吐き散らしながら
泣き喚いた。
母か誰かが何か
言っていたようだが
自分の声に消されて聞こえなかった。
寒くはないが
空気が重くまとわりついた。
時はなぜか、
正午に近いように思われた。
というところで眼が覚めました。
アメリ猫は、雉と懇意にしてくれていた近所の猫。
雉は自分が可愛がっていた猫。
雉に関しては、交通事故でしなせたということもあり
後悔が少なくありません。
けれどもこの夢は雉のことを悔いて、というより
自分の眼精疲労、視力低下を
気に病んでのことではないかと思っております。
高原猫(音読みして下さい、お願いします)に罹ってから一層
視力の低下が進んでいるせいでしょう。
そろそろ生活態度を
改める時なのだろうと思っております。