愛からでた欲 ブログネタ 怒るのは愛か | feelsayo 2 

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怒るのは愛情があるからだと思う? ブログネタ:怒るのは愛情があるからだと思う? 参加中
本文はここから

「怒るのは愛情があるから」か、否か。

愛情があるから怒る、
そういう部分もあるのかもしれません。

愛情があるから、
不安
怒り
悲しみ

愛情を向けている対象が、
望ましくない行動をとったり
望ましくない状態であったりするとき、
そういった感情が心に起ってくるのは
ごく自然なこと、だと思います。

けれども
相手に向けているのが愛情でなくても
ある種の支配欲や所有欲、権力欲のようなものであっても
そういった感情は
容易に湧いてくるもの、という気がいたします。

経験的に申し上げることをお許しいただけるなら
愛情もあり、支配欲もあり、
そんな場合に
不安、怒り、悲しみといった感情を相手にぶつけ、

それを愛情故であると正当化したり
そればかりか

怒り悲しみを引き起こしたとして
相手の至らなさを責める、
ということは普通に行われているように思います。

普通に行われている、というのは言い過ぎかもしれません。
一般には普通ではないのかもしれません。
あくまで経験論です(笑)

それは
子供に対する親の感情であっても
恋愛(交際)相手に対する感情であっても

根本の部分では同じなのではないか、
そう思うのです。

つまり。

怒りによって相手を操り、動かそうとするという点が
共通しているのではないかと思うのです。

自分をこんなに怒らせるなんて、悲しませるなんて
おまえは
倫理に悖る、
人間的に良くない、

そういう理屈を持ち出す場合もありますし、

怒りそのものによって相手を威圧し、恐れさせる、
そういう場合も多々あったようです。

そういう事例を考えると、

愛情がある、という状態が怒る、
という行為に結びつく
人の心の動き、として珍しくはない、
ありがちなことのように思われます。

ただ。

相手に対する感情が愛情でなくなっても
怒る、いう感情、行為は
続くような気がします。

つまり、

相手を支配しようとする気持ち、
自分の思うように動かしたいと思う気持ちが
ある間は
愛情どころか関心がなくても

怒る、という行動をとることになるのではないか
ということです。

だれかを、なにかを、
自分の都合のよいようにしたい、しておきたい、
自分の都合の悪いことを止めさせたい、

そんな感情や意図は
動物が脳と心を持って生きている間は
抑えがたいもののような気がします。

怒り、という感情は
自分の思うに任せない
人、動物、物、状態、
ありとあらゆるものに対して
湧きおこってくる感情…
そんな気がいたしますから。

ですから
愛情がなくなても怒るという行動は続く
そう考えていいのではないかと思います。

名越康文の
『こころがスーッと晴れ渡る「感覚の心理学」』
によると、

怒りとコミュニケーションは
宿命的なセットとして結びついている。

人生最初のコミュニケーションは
赤ん坊が不快を訴えてなく、ということ。

自分が不快を覚えた時、
怒れば他人が何とかしてくれる、
という心理的な構造が基底に成立してしまう。

という宿命を人は負っているようです。

ですから

愛情があるから怒る、というのは
現実の避けがたい一面、なのかもしれません。

けれども、

愛情を向けている対象を
操作したいが故に
怒る、という面にも

注意を向ける必要があるように思います。

怒り、というのは恐らく、
ある種の薬のようなものなのでしょう。

確実にある種の効果を生み出すことができるけれども
破壊的な副作用を持っている、というような。

親が子供を
愛情があるから躾のために怒る。

恋愛、あるいは交際相手を
愛情があるからその至らなさに怒る。

そういった行いは
珍しいことではないけれど、
必ずしも正当なこととはいえない場合も
多々ある、
そんな気がします。

いわゆるDV、などはその最たるものでしょう。

(ほかならぬ)自分が悲しまされている、怒っている、
ということを
相手の心と行い、態度を操作する道具にすることを
常態化しているならば、

それは愛情という名の支配欲故の行動、

そんな気がいたします。

「怒るのは愛情があるから」

確かにそうなのでしょう。

けれども愛情がなくても怒りはありますし、

なにより、

その「怒り」で相手を操作しようとするのなら
その愛情は最早
相手の為にはならず、
そればかりか
自分自身のためにもならない、

そんな気がするのです。

愛も怒りも厄介で
思い通りにならないもの、なのでしょうね、きっと。

怒るほうも怒られる方も
愛することも愛するのを止めることも
辛いことだ…
そんな気がしております。