
私はあり派!
本文はここから涙って、みだりに人に見せるものじゃない。
内心そう思っています。
泣いてしまわないで、
こらえている姿に胸を打たれます。
それは男でも、女でも、同じなのかもしれないけれど
女の人の場合には共感、という心情になりますし
男の人の場合には感動、という心情に誘われるような気がいたします。
体調が今ほど酷くなくて、まだ、ジムに通っていた頃の話です。
ある日。
エアロバイク(自転車こぎのようなものをご想像いただけますか)で
トレーニングしつつ、静かに会話するおじさまがお二人。
(TVの画面を眺めていると、お二人のご様子も
観るともなしに目の端に入ってきてしまうのです。)
TVでは、震災の後、亡くなったご家族を忍びながら
新しい生活を築いていらっしゃるご家族のご様子が
流れていました。
おじさまたち、徐々に会話が無くなって
ふと気が付いたら、お二人とも俯いていらっしゃいました。
こらえていらっしゃったのかな・・・と、
思いました。
別の日。
やはり
エアロバイク(自転車こぎのようなものをご想像いただけますか)で
トレーニングしつつ、静かに会話するおじさまがお二人。
TVでは動物と暮らしているお宅の
ほのぼのとした映像が流れていたようです。
「可愛いよねぇ」
「うん、可愛い。
家に来る猫がいてね。
餌をやっているうちに可愛くなって
家の猫になってね。
猫ってこんなにいいものか…って
思うようになったよ」
「…そういうことってあるんだねぇ!」
しみじみとおっしゃって居るご様子、
相槌を打っていらっしゃるご様子にから、
言外に深い御事情がありそうな
そんな、雰囲気が伺われました。
みだりに人前で泣くものじゃない。
だから、泣きはしない。けれど堪えている涙がある。
それが、伝わってくるときに
涙に心を打たれる、
そんな気がしています。