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「いい歳」。
物ごころついたときから小言で聞かされ続けている言葉です(笑)
辞書的には
「その年齢にふさわしくない行為や状態を嘲って言う」ことば、なのだそう。
(weblio より)
能力、成果などが、年齢から予想される
一般的な基準に達していない時、
または
一般的な基準から外れている時、
容赦なく投げつけられる言葉、といえそうです。
この言葉がこの意味で用いられる場合、
言葉がわかるようになる幼稚園以前から
棺桶に入る直前まで、
いつ言われても仕方がない、
と言えるかもしれません。
叱る、窘める、という場合にもどこか
嘲ったり晒したりするような
小さい意地の悪い視線を含む言葉なのかもしれません。
一言で叱られるほうに、かなりのダメージを与えることができるのも
宜なるかな、という感じがいたします。
けれどもどこか、
言われるうちが花、という雰囲気も漂います。
これとは別に
言外に「年をとっているのだから」ということを伝えるべく
「いい歳」という、という用例があります。
いい歳をして派手、
いい年をして色好み、
などは、
「もう、若くないのだから」
「もう、そういうことが似合う歳ではないのだから」
と、窘めるニュアンスが強いように感じられます。
「枯れていることが当然な歳なのに枯れていない」ことを
嘲って言う、
という場合もあるかもしれませんが(笑)
いずれにせよこの用法には
言われるようになったら終わり…
という雰囲気が漂うようです。
さて。
以上、weblioに挙げられた
「いい歳」の一般用法を念頭に、
ブログネタ詳細で、ゲーリーさんがお母さんに投げつけられた
「いい年して、休みの日・・・云々」
という言葉について考えてみたいと思います。
この言い方は、
用例としては最初に挙げたほうに属するようです。
が、
その中でも少々特化した用法といえる気がいたします。
つまり、「いい歳」=「おとしごろ(笑…死語でしょうか?)」
という意味に限定して使う用法です。
「おとしごろ」=恋愛、結婚の適齢期、と言い換えても
構わないかと思います。
もっと露骨に申し上げるならば、動物でいうところの繁殖適齢期。
その適齢期であるにもかかわらず、その活動をしていない現状に
異を唱える言葉、としての用法です。
嘆く、叱る、詰る、嘲る…
発話者の気分により
ニュアンスはさまざまに異なることと思います。
が。
「適齢期であるにもかかわらずその活動をしていない。」
ということを指摘し、反対を申し立て
その状態の改善を促す言葉であることは
確かなように思います。
ですから、
「おとしごろ(笑)」という時期を過ぎるとおそらく
同じ言葉を同じように言い放ったとしても
「一般的な基準から外れている」
という、「いい歳」の一般用法になることが予想されます。
それでは。
ゲーリーさんがお母さんに言われた「いい歳」
特殊用法としての「いい歳」、
は何歳から何歳くらいまで、なのでしょう。
ゲーリーさんは二十代半ばになって
この言葉を投げつけられるように
なったそうです(笑…笑いごとじゃないですね、ごめんなさい。)
二十代半ばが「いい歳」といわれる年代、ということ、なのでしょうか。
「クリスマスケーキ」に喩えた時代もあったようです。
25歳になると薹が立つ、という意味なのだそうです。
ゲーリーさんのお母さんの感覚はこの時代のものなのかもしれません(笑)
今はどうなのでしょう…
ということで
婚活 適齢期
で検索してみました。
最初にヒットしたサイトが
「婚活のススメ」。
こちらによると
女性の結婚の平均年齢が 28~29歳
男性の結婚の平均年齢が 30~35歳くらい
なのだそうです。
このあたりが世間の言う「いい歳」なのでしょうか。
そんなような気もいたしますし
違うような気もいたします。
余計なお世話って言われてしまいそうな気もいたします。
余計なお世話って言ってしまいそうな気もいたします(笑)
「いい歳」。
この言い回しには棘があるような気がいたします。
この棘に刺激されて
「余計なお世話」
と反論したくなるのかもしれません
たとえ
言われるうちが花、と
分かっているにせよ・・・(笑)