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未明から夜明け前、
好きなのはそんな時間です。
晴れていれば

夜空がやがて白み、

開けていく頃です。
2年前(2010年)の12月初めまで
そんな時間、
傍らには猫がおりました。
猫は未明に鳴き、
台所に入ってきました。

台所で二度寝をすることもあれば
朝食を取り、狩りなどの仕事に
出かけていくこともありました。
未明から夜明け前、
2年前まではそんな時間だったのです。
その猫は
2010年12日9日未明、
交通事故で他界しました。
ですから
未明から夜明け前までの時間は
彼女を失った時間でもあります。
そんな時間が、本当に好きなのか
・・・そう自問すると、
自分でもわからなくなります。
本当はもう
「好きな時間」なんて無いのかもしれません。
けれども
この時間を「好きな時間」と
自分に言い聞かせることによって、
何かを
保たせているような気がするのです。