夢で、覚め際に、
仔猫のためにアミュレットを作らなければならない、
雉の墓には「ものくず(紅水晶)」、「ものくず(緑色砂金水晶)」「MONO(虎目石)」を埋めた。
同じようにしてやりたいがそれは叶わないから
せめて「鍵」をつくらなければ
というようなことを思った。
夢の覚め際に「せめて「鍵をつくらなければ」」思ったことが気に掛かった。
折に触れ、夢の覚め際の痛切な気分が思い出された。
夢の中で、
「ものくず」「MONO」「鍵」を「アミュレット」と思っていた。
現実では
誰にでも作れるチャームなのだった。
夢の中で、「鍵」ならば材料が残っている、と思った。
実際に残っていた材料は「鍵」を作るにも足りなかった。
結局、ネックレスを解き「鍵」を二つ拵えた。
雉を埋葬した時、
「ものくず」ふたつと「MONO」を、雉と一緒に埋めた。
「ものくず」も「MONO」も、
黒猫(♀)がいなくなったときにつくったチャームだった。
雉が死んで
奈落が口を開けている
胸が痛い
胸を突かれる
そんな言葉が比喩ではなく
生理的な感覚を表しているのだと、知った。