一般に。
猫の肉球の色はその毛色に準ずる。と、言われる。
その法則通り、
2002~2005まで家に来た虎猫(♂)の肉球は鴇色、
黒猫(♀)は肉球まで黒かった。
雉虎猫の肉球もまた黒い。

雉虎の毛並みを持つ猫の肉球は黒い、という一般則に準じている、と言える。
が。
雉虎猫の右手の肉球は、鴇色と黒の斑をなす。
・・・・・・雉虎猫の毛色は、厳密にいえば雉虎ではない。
雉虎に虎(赤虎、茶虎、等と言われる毛色)が混じっている。
因みに
雉虎=褐色の地色に黒の縞。と定義される、らしい。
英語表記:brown tabby。
黒無地に赤が混じりで、錆。(「寂び」に通じる、と言われる、美しい毛並み。)
赤虎(=茶虎)・鯖虎・雉虎混じりで、麦藁。
雉虎に赤虎(=茶虎)が混じった毛色は?
この毛色の日本語表記が良く分からない。
英語表記ならbrown patched tabby(褐色地に黒の縞柄。赤(=茶)が混じる)
あるいはtorbies(tortoiseshellのtabby。赤黒褐色の斑の縞柄)だろうか。
こちらも、自信がない。
呼称が確定できない雉虎猫の毛色においても、遺伝の法則は遵守されたらしい。
雉虎猫の赤虎(=茶虎)の色目に近い右手だけが、鴇色に黒が混じった斑になった。
それだけのことなのだが。
雉虎猫の黒い肉球と斑肉球を眺めていると。
もしや・・・
雉虎猫は、初代虎猫(♀)、虎猫(♂)、黒猫(♀)たちの遺伝子を受け継いではいないだろうか…
という思いを、捨てきれない気分になる。
彼らの遺伝子を受け継いでいようと、いまいと、
雉虎猫が愛しいことに変わりはないのだけれども。
10月11日は自分が黒猫(♀)と最後に過ごした日付。
だから多少のセンチメンタリスムを自分に許すことにしている。