廃墟撮影が上手くいかない原因の多くは
ポージングではない。

立ち位置が曖昧なだけだ。


■ 1. 背景を先に決める

まずキャラではなく
「どの壁を使うか」を決める。

ヒビか
鉄骨か
窓光か

背景の質感を決めてから
そこに人物を置く。

順番を逆にすると
写真は散らかる。


■ 2. 壁からの距離で空気が変わる

・壁に近づける → 緊張感
・少し離す → 孤独感
・大きく離す → 余白と物語

立ち位置は感情設計。

ここを曖昧にすると
雰囲気は作れない。




■ 3. 床を見る

廃墟は床が強い。

割れた床
汚れた床
光が落ちる床

立ち位置を決める時は
足元の情報量を必ず見る。

足元が死ぬと
写真は軽くなる。


■ まとめ

廃墟撮影は
「どこに立つか」が本質。

ピーチな気分は
立ち位置の選択肢が多い。

だから
同じキャラでも毎回変わる。


■ 次回予告

Vol.13では「廃墟撮影で“余白”をどう使うか」
プロっぽく見える構図の秘密を書く。

廃墟撮影でよく聞く悩みが
「光をどう当てればいいかわからない」。

結論から言う。
迷ったら、まず自然光を信じていい。




■ 1. 自然光は“廃墟そのもの”

廃墟に入る光は、
建物が生きていた頃の名残だ。

窓から差す光
隙間から漏れる光
反射して落ちる弱い光

これらはすでに
完成された演出

最初は
「この光をどう活かすか」だけ考えればいい。


■ 2. 人工光は“補助”として使う

人工光は主役ではない。

役割は3つだけ。
・顔が潰れた時
・目にキャッチを入れたい時
・意図的に感情を強調したい時

強く当てる必要はない。
自然光に寄り添わせるのが正解。


■ 3. 光を足す前に“影を見る”

照明を出す前に、必ず影を見る。

影が美しければ、
光は足さなくていい。

廃墟は
影があるから廃墟になる。


■ まとめ

廃墟撮影の光は
「作る」より「読む」。

ピーチな気分は、
読める光が最初から用意されている場所だ。


■ 次回予告

Vol.12では「廃墟撮影で“立ち位置”を決める思考法」
同じ場所でも写真が変わる理由を書く。

廃墟撮影でよくある失敗。
それは最初の数枚を雑に撮ってしまうことだ。

ピーチな気分のような情報量の多い廃墟では、
1枚目の空気が、その日の完成度を左右する。


■ 1. 1枚目は「完成」を狙わない

最初から名刺代わりの一枚を狙う必要はない。

狙うのは
世界観の基準を作る一枚

・明るさ
・距離感
・キャラの温度

この基準が決まると、
後のカットが自然に揃う。


■ 2. 立ち位置は“動かない”

1枚目は動かない。

場所を変えず
・立ち位置
・体の角度
・視線

だけを微調整する。

移動すると、
基準が毎回リセットされる。


■ 3. 影が残るかを確認する

廃墟は光を当てすぎると死ぬ。

1枚目で必ず見るのは
影が生きているか

影が残っていれば、
その日は崩れにくい。


■ 4. 1枚目が決まると空気が変わる

不思議だが本当だ。

1枚目が決まった瞬間、
被写体もカメラマンも静かになる。

そこからは
「撮る」ではなく「積み上げる」時間になる。


■ まとめ

廃墟撮影は、
最初の1枚が“軸”。

ピーチな気分では、
その軸を作れる場所が最初から用意されている。


■ 次回予告

Vol.11では「自然光と人工光の使い分け」
廃墟で迷わなくなる考え方を書く。

廃墟撮影の出来を分けるのは、
カメラでも衣装でもなく、撮る前の準備だ。

特に差が出るのが「キャラクター解釈」

 

 


■ 1. 物語の“時間軸”を決める

まず考えてほしいのは、
このキャラはいま、物語のどこにいるのか。

・戦闘前
・敗北後
・潜伏中
・覚悟を決めた直後

同じ衣装でも、
時間軸が変わるだけで表情も立ち姿も変わる。


■ 2. なぜこの廃墟にいるのか

廃墟は「理由」がないとただの背景になる。

・追い詰められて逃げ込んだ
・探索している
・待っている
・隠れている

理由が一つ決まるだけで、
立ち位置や視線が自然に決まる。


■ 3. 感情は一語で決める

感情を盛りすぎない。

「怒り」
「迷い」
「諦め」
「決意」

一語で十分。

それを崩さず撮り切ると、
写真に芯が通る。


■ 4. 現場では“考え直さない”

廃墟は集中力を削る。
現場で考え直すと、写真が薄くなる。

だからこそ
考えるのは来る前まで。

現地では
「感じる」「動く」だけでいい。


■ まとめ

廃墟撮影は、
準備8割・現場2割。

ピーチな気分は、
解釈を持った人ほど応えてくれる場所だ。


■ 次回予告

Vol.10では「撮影中に空気が変わる“1枚目”の作り方」
最初の1カットで流れを掴む話を書く。

廃墟は、それ自体が強い。
だからこそ一歩間違えると、演出が世界観を壊す

ピーチな気分でよく見る「惜しい例」を、あえて整理する。


■ 1. 小道具を盛りすぎる

チェーン、血糊、武器、小物……
全部足すと情報が散る。

廃墟は背景が語る。
主役はキャラクター一人で十分だ。

「減らした瞬間に写真が締まる」
これは廃墟撮影あるある。


■ 2. ポーズを決めすぎる

決めポーズの連打は、舞台感が出る。
廃墟が求めているのは静と間

・立ち止まる
・背中を向ける
・視線を落とす

“何もしない”が、一番強いことも多い。


■ 3. 光を当てすぎる

明るければ良い写真、ではない。

影が消えると
廃墟はただの古い建物になる。

必要なのは
見せたい部分だけを浮かせる光

闇を残す勇気が、完成度を上げる。


■ まとめ

廃墟撮影は「足し算」ではなく「引き算」。
やりすぎたら、一度戻る。

ピーチな気分は、
何もしなくても画になる場所が揃っている。


■ 次回予告

Vol.9では「廃墟×キャラクター解釈を深める準備の話」
撮影前にやっておくと差が出る思考整理について書く。