メモ書き。




坂根真美さんの「解毒」を読みました。

kindle unlimitedのなかで発見。

嬉しいですね。早速ダウンロードしました。



読み終えて、率直な感想。

坂根さんとそのお母さんとの関係が、

私達親子と似ていました。




20年も前に組織から離れたのに、なぜ自分は今も組織に気持ちを振り回されているのでしょうか。

生活しながら、頭の中で、ぐるぐると組織に留まっていた頃の記憶が蘇ります。

楽しい事もあったけど、脳は苦しかった事の方を、より強い記憶としてインプットしているようです。

2世だからというのも、あるでしょう。

1世は自分で入信し、自分で脱塔したら元の世界に帰ります。

矛盾を感じた時点で抜ければ良いので、仲間との楽しい思い出など良い記憶の方が残る方もいるでしょうし、長年を無駄にしたと感じ、非常に辛い思いをする方もいるでしょう。

1世じゃないので、憶測ですが…

2世は抜けるとなると、信仰があろうがなかろうが、親も友人も今まで生きてきた環境も全て失う覚悟で抜けなければならず、私も実際抜けたときは、身ひとつで世に飛び出しました。


それまで世の中と遮断された世界で生きてきたので、外に出たときは、本当に孤独で、誰にも頼れず、お金も物も何も持っておらず、全てを一から構築しなければならなくて…

生きるだけで精一杯でした。

先に抜けていった2世の友人達も、一人きりで去っていきました。

一度全て失わなければならないのは、離れる2世の宿命なのかな。

みんな、とても苦労したのだと思います。






なぜ苦しいのか、


落ち着いて考えてみると、


ひとつは、洗脳が解けてないまま組織から抜け出してきた事。


そして本を読んで気づいたのですが、今この歳になっても、私は母にかなり執着してる事が分かりました。



時間があるときは、母のことをつい考えてしまいます。



私の中で、母=JW=ムチ=母の死

みたいな構図があります。

もちろん楽しい思い出もあります。




学生の頃は、

母のために家事をしたり、働いたり。

母を介護するために、わざわざ先生が推薦してくれた学校も辞めました。

それが正解だと思って、なんの悔いもないけど、

なのに、母が死んでしまったので、依存できる相手がいなくなり、それも心身のバランスを崩した理由なのかな…なんて思いました。

思えば、いつも母中心の生活を送ってきたので、母親なしの生活は耐えられなかったのかも知れません。




母は良かれと思って、私の命のために私を支配する。

私は良かれと思って、自分の事より母の事を優先させる。




共依存。




坂根さんも、母と共依存の関係でした。






人はある程度、何かに依存して生きていくけど、私はまだ母から卒業しておらず、精神面で自立していない事に気付きました。


母にいっぱい言いたい事があります。

なぜ、あんなに打ちたたいたのか。

なぜ、私より奉仕優先なのか。

普通の親子の会話がしたかっただけなのに、なぜいつも私の話を遮り、世的か霊的かと、話の粗探しをするのか。


母が愛情を注いでくれた事は知ってる。

母から教えてもらった聖書は今でも好き。

家を出る時、聖書だけは捨てきれず、今も手元に残っている。

私にとって、それは母の形見のようなもの。

でも、母が愛した聖書を見ると、母が苦しみながら死んだ事を思い出して辛くなる。

だから聖書をみたり、姉妹達からLINEがくると、JWにいた頃の辛かった時の事を思い出し、とても苦しくなってしまう。





…このように、まだ母に執着しています。










依存から抜け出すにはどうしたら良いか…




でも、なぜ苦しいのか分かったような気がして、少し気が楽になりました。