メモ
今後の方針について。
姉妹達から連絡を受けるようになって、一年が経つ。
この一年は、心の奥深くに閉じ込めておいた、宗教に属していた頃の、幼馴染の姉妹達との楽しい記憶、激しい鞭打ちの記憶、壮絶だった母の死の記憶、会衆内で経験した本当に辛かった事、心身を病んでから這うように生きてきた事、いろんな事について再び考えさせられた一年だった。
思い出すと、思わず咽び泣いてしまったりして、その日は食事が喉を通らなかったり、胃がキリキリと痛くなったり、眠れなくなったりして、病院で薬を増やしてもらったりした。
私は無断で会衆を去ってきたので、
この20年間、お世話になった母親世代の姉妹達や、
本当に仲が良く、実の姉や妹のように親しくしてきた姉妹達に何の挨拶もしてこなかった事が、ずっと気がかりだった。
死ぬ前にお礼の手紙でも書こうと思っていたけれど、
今回、メールでやり取りができるようになったので、この機会にこれまで長年伝えたかった、お礼の気持ち、それから友人として、いつも幸せでいて欲しいと願っている事を伝える事ができた。
もう、悔いがない。
「解毒」の著者は、信者の家族とは、カウンセラーの言葉に従って、もう連絡を取らないらしい。
アルコール依存の人を支える行為をやめる事が、その依存者を助けるのと同じように、信者の家族と縁をきる事が、結局はカルト依存の家族を助ける事になるという。
こちらから連絡を取るたびに、信者の家族は「やはり、自分達の信仰は正しい」と感じ、元気になり、カルト依存を深めていく。
カルトに入りやすい「疑わずに信じてしまう人」には、いずれ組織に裏切られるなどのターニングポイントがくる。
組織が本物ではないというのは、結局辛い思いをして自分で気づかなければならない。
だから、カルトにのめりこんでいる人を助けてはいけないのだそうだ。
私には未だ、父がいるので、
再び忌避をされないように気をつけるつもりではいるが、信者の兄達には金銭的援助など、一切支援しない事にした。
カルトから出てくるまでは。
父がもし、亡くなったら、
年金も手に入らなくなり、お金も底をつくだろう。
一人は無職、一人は週3のパート。
実家は支払い済みだから、家賃の支払いはないにしても、週3のパートで二人で暮らしていけるのか、正直心配だ。
やがて歳をとり、病気になって、お金も無くなり、本当に身動きが取れなくなった時、組織が何もしてくれない事に気づいたら、もしかすると目が覚めるかもしれない。
二世だけになった組織は、さぞ弱体化しているだろう。
預言も当たらない、寄付の話ばかりする、小さくなった組織を見て、これはカルトだと気づくかも知れない。
姉妹達も…
最近は、私の子供宛に、色々な組織の動画を送ってくるようになった。
色々厳選してくれたんだろうけど、
組織にこれ以上、私が持っている大事なものを奪い去られたくない。
今ある私の家族は絶対に取られたくない。
姉妹達と、距離が近いのは危険なので、
少しずつ距離を置く事にした。
まあ、姉妹達は善意なんだけども…
家族のうち一人でも信者になると、本当に家族がぐちゃぐちゃになるから、怖い。
いつか、
家族や姉妹達が、何らかの事情でそこから出てきた時、助けになれれば良いと思う。
家族、また友人として。