K社の同僚には僕より2歳下の山田周二がいた。周二はいかにも元ヤンですといった雰囲気を放ちつつも仕事に対しては真摯に向き合うヤツで、年上の僕に特別な気遣いもせず、まるで長年の友人のように接してくれた。周二は仕事が終わると時々、三ノ宮のライブハウスで、自身のバンドを従えて歌っていた。僕もそこに出かけていって、ステージの周二の歌を聞くのが好きだった。