燃えるような・・ | つよくやさしくうつくしく

つよくやさしくうつくしく

つよくやさしくうつくしく。そうありたいものです^^

この夏初めての台風が近づいていますね。

久しぶりに、雨風が強くなってしまうのかな。


そんな日には、そんな想い出を。。





私はその昔、男の人から貰った手紙を、読む前に落としてなくしてしまった事があります。
さいてー!


まだ敬語まじりの、2回目の食事に行った別れ際。

貰った小さなプレゼントに挟んであった・・・らしい、一枚の紙。


その夜に電話で、食事とプレゼントのお礼を言ったら。

「手紙読んだ?」

「え?何のこと?」


今思うとすごく失礼なんだけど・・

「もう一回書いて。それか口で言って」と・・私。



でも彼は、

「同じものを二度は書けない。口で言うつもりもない」と、予想外のきっぱりとしたお返事。


「いいよ。気にしないで」と、優しく言ってくれたけど。

胸がざわざわして眠れやしない。。



玄関のドアをそっと開けて、夜中に雨の中を駅まで。

落とすとしたら、プレゼントを貰ったそこしかなかった。

私は気になって、ひとりになってすぐに開けてしまったから。





終電間際の駅。

何色かもわからないその紙を、傘を片手に探し回った。

酔っ払いの隙間を縫って・・濡れて地面に張り付いたレシートや、割引券や、色んなものを拾った。


何時間も前に落とした紙切れ。それもこんな雨風の日。ある訳がない。。

でも帰れない。帰れない。帰れない。。。どうしよう!!




その時ふと、今まで気づいた事もなかった「風の吹き溜まり」のような場所を見つけた。

雨の降らないエスカレーターの裏。小さな竜巻ができている。



その竜巻に巻きこまれて吹き上げられて、そしておいてけぼりにされた・・紙切れたち。

その中にひとつ、四つに折りたたまれた紙が目に入った。


あれだ。。!!




その場で開いて・・最後にきちんと書いてあった彼のフルネーム。


内容は「想像もしていなかった事」・・と言うと嘘になる。

それは、彼が私のためにしてくれた事。


私が心のどこかで淡く期待していて・・「もしそうなら好きになっちゃってもいいや」と、

賭けのような気持ちでいた事。


それをわざわざ手紙に書いた彼も、なにか賭けのような気持ちだったんだろうか?



私が手紙を落とした時点で、彼は一旦は賭けに負けたのかもしれないけど・・

でも私は見つけ出した。



賭けの結果を覆す力があったのは、私なのか彼なのか?

私だと思いたいけど、違う気がする。

「もういいよ」と言った、優しくもきっぱりとした声を思い出すと・・

「かなわないな」。。そう思ったから。
私としたことが(ノ゚ο゚)ノ


そしてその場で彼に電話を。
そりゃするでしょ?


「よく見つけたね」って穏やかな声は、さっきと同じ調子だった。




雨と風の日には、今でもふと思い出す。

あの、手紙を開く瞬間の、燃えるような胸の高鳴りを。。





凍える手で 広げて読む 
手紙の文字が 赤く燃えて

私はもう あなたの背に 
もたれかかる 夢をみてる



ちなみにイチローは、この曲(大橋純子さんバージョン)を聴きながらアメリカのハイウェイを走ってるそうです車
弓子さんの影響かしら?そうとしか思えない。