久しぶりに、雨風が強くなってしまうのかな。
そんな日には、そんな想い出を。。
私はその昔、男の人から貰った手紙を、読む前に落としてなくしてしまった事があります。
さいてー!
まだ敬語まじりの、2回目の食事に行った別れ際。
貰った小さなプレゼントに挟んであった・・・らしい、一枚の紙。
その夜に電話で、食事とプレゼントのお礼を言ったら。
「手紙読んだ?」
「え?何のこと?」
今思うとすごく失礼なんだけど・・
「もう一回書いて。それか口で言って」と・・私。
でも彼は、
「同じものを二度は書けない。口で言うつもりもない」と、予想外のきっぱりとしたお返事。
「いいよ。気にしないで」と、優しく言ってくれたけど。
胸がざわざわして眠れやしない。。
玄関のドアをそっと開けて、夜中に雨の中を駅まで。
落とすとしたら、プレゼントを貰ったそこしかなかった。
私は気になって、ひとりになってすぐに開けてしまったから。
終電間際の駅。
何色かもわからないその紙を、傘を片手に探し回った。
酔っ払いの隙間を縫って・・濡れて地面に張り付いたレシートや、割引券や、色んなものを拾った。
何時間も前に落とした紙切れ。それもこんな雨風の日。ある訳がない。。
でも帰れない。帰れない。帰れない。。。どうしよう!!
その時ふと、今まで気づいた事もなかった「風の吹き溜まり」のような場所を見つけた。
雨の降らないエスカレーターの裏。小さな竜巻ができている。
その竜巻に巻きこまれて吹き上げられて、そしておいてけぼりにされた・・紙切れたち。
その中にひとつ、四つに折りたたまれた紙が目に入った。
あれだ。。!!
その場で開いて・・最後にきちんと書いてあった彼のフルネーム。
内容は「想像もしていなかった事」・・と言うと嘘になる。
それは、彼が私のためにしてくれた事。
私が心のどこかで淡く期待していて・・「もしそうなら好きになっちゃってもいいや」と、
賭けのような気持ちでいた事。
それをわざわざ手紙に書いた彼も、なにか賭けのような気持ちだったんだろうか?
私が手紙を落とした時点で、彼は一旦は賭けに負けたのかもしれないけど・・
でも私は見つけ出した。
賭けの結果を覆す力があったのは、私なのか彼なのか?
私だと思いたいけど、違う気がする。
「もういいよ」と言った、優しくもきっぱりとした声を思い出すと・・
「かなわないな」。。そう思ったから。
私としたことが(ノ゚ο゚)ノ
そしてその場で彼に電話を。
そりゃするでしょ?
「よく見つけたね」って穏やかな声は、さっきと同じ調子だった。
雨と風の日には、今でもふと思い出す。
あの、手紙を開く瞬間の、燃えるような胸の高鳴りを。。
凍える手で 広げて読む
手紙の文字が 赤く燃えて
私はもう あなたの背に
もたれかかる 夢をみてる
ちなみにイチローは、この曲(大橋純子さんバージョン)を聴きながらアメリカのハイウェイを走ってるそうです

弓子さんの影響かしら?そうとしか思えない。