最近よく、「身体の声を聴く」という表現を聞きませんか?
耳に心地よいフレーズですが
身体が実際に何かをしゃべるわけではありませんし
よく考えてみると不思議な表現ですよね。
これはどういう意味なのでしょう。
私の考える「身体の声を聴く」とは、こんな感じです。
たとえば、頭が痛いとき
まず「頭が痛い」ということを認めること。
その反対は
頭の痛みを無視したり、我慢したり、薬で抑え込んだりして、仕事をつづけたり、飲みに行ったりする…
そんな行動です。
頭が痛いことを認めたら、次は、なぜ頭が痛いのかを理解しようとすること。
メール、テレビ、おしゃべり、仕事…、なんであっても、
今やっていることを少しやめて、静かに自分に問いかけてみるのです。
最近、寝不足が続いて疲れていたな、などと原因に思い当たるかもしれません。
そうしたら、今度は、その原因を解消してみる。
たとえば、その日の夜は、早く布団に入って眠ってみるのです。
そして、もし次の日、頭の痛みが治っていたとしたら
あなたは身体の声を聴いたことになります。
身体が「頭の痛み」という方法を使ってあなたに伝えようとした
「休息してください」というメッセージを、受け取ったということですから。
私たちは、症状をきらってしまいがちですが
症状そのものが悪いわけではないのだと私は思います。
むしろ、症状は身体からのメッセージをあなたに伝えてくれる
メッセンジャーなのではないでしょうか。
せっかくのメッセージ、上手に受け取れるといいですよね。