ストレイトティー

ストレイトティー

萌え語りが多め。たまに腐が出現なので注意を

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とある友人に捧げた春待ち組の加筆修正した文章
苦手な方はばっくとぅざほーむ!








「世界の覇権」というものに興味をもった。

様々な時代の世界帝国が握っていたそれは、とても眩しいものであった。
かつてパクス=ロマーナを築いたヨーロッパ最古で最高の帝国、太陽が沈まないと歌われた王国、全ての海を制した帝国島国……。
それは誰もが望み憧れ欲する魅惑の果実。しかし手に入れた途端に腐りゆく道化の末路が待ち受ける。盛者必衰の理を説いた国はどこだったか。一度でもいい、その一瞬の甘い甘い果実をかじってみたい。例えこの身がバラバラに砕けおちようとも。


二度の世界大戦でヨーロッパ中が大打撃を受けた。主戦場は欧州、戦火をあびるのもだ。そして二度目の世界大戦は東洋の島国の降伏により終了した。
今、世界は次の戦争に移り変わっている。世界は二つの大国を中心に大きく二分され、熱することが決してないただ冷たい視線が交差する緊張感に包まれている。

(僕は結構好きなんだけどな、この状況。あっちがどう考えているかはわからないけど)

かつて、列強の国々が欲した「世界の覇権(ローマ帝国の象徴)」を西洋に浮かぶ帝国島国から奪いとった新大陸は、世界大戦で大きな役割を果たした。ほぼ無傷な大陸を統
べるものが、今の世界の一極の中心でもある。

「やぁ、アルフレッドくん」

僕はわざと彼をアルフレッドと呼んだ。すると彼は少し肩を揺らした。

「…人名で呼ぶなんて何か考えでもあるのかい?」

アルフレッドは冷たい視線を送る。あぁ、予想通りの反応だ。

「その悪趣味な笑みはやめてくれるかい?今日は仲良くするために会いにきたわけじゃないってこと、君もわかっているだろう?」

「そんなわけないよ、アルフレッドくん。だって僕はいつも誰かと仲良くできる日を待ち望んでいるんだ」

もちろん笑みは絶やさないまま。アルフレッドはますます怪訝そうな顔をする。これも予想通り、といったところだ。

「君がいってることが理解できないぞ。今世界がどうなっているのか本当に君はわかっているのかい?」

勿論、と軽く答える。ふせていてよく見えない緑色の瞳は、きっと半端に濁っているのだろう。昔のような透き通ったそれよりも今のほうが素敵だと純粋に思った。

「今この状況でよく仲良くって言葉がでてくるね、社会主義の雪国さん」

彼も負けじと優位に立つべく言葉を紡いでみたが、また予想通りなそれだったので、少しつまらなくなってきた。

――――その果実、食べさせてくれないかな。あともう少しなんだ。あともう少し。半分なんだよ、君のせいで。中途半端は嫌なんだ。わかるだろう。一体どんな味がするのかな。ああ、楽しみだ。

「いやだなあ【アメリカ】くん、そんな謙遜にならなくてもいいよ、日本じゃあるまいし」

国の名前となるとなんだか意味がまったく違うように感じると我ながら思う。きっと彼は内心嫌な気持ちで一杯になったろう。ある意味では成功だが、

「まったく君はなにをいってるんだか理解できないんだぞ」

唾を飲み込んだ。