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嵐BL小説

近づくにつれその声は大きくなっていく。
その声は普段誰も使わない物置のような
部屋からしてきた。

「ん?電気がついてる。」
その部屋からは電気が若干漏れていて、
どうやら2人ぐらいいるようだ。

何となくその部屋のドアに耳を付けて何の話をしているか
聞いてみた。するととんでもない会話が聞こえてきた。

「あんっ…そんなに…せめないで…」
「そっちから誘ってきたんでしょ?…百合子先輩…」
「もう…櫻井君の…どえす…」
「んフフ…」
 
僕はその光景こそ見てないが何かヤバいものを見た
気分だった。それと同時に僕はもうここにいては
ならないと思って音をたてずバレないように
ゆっくり逃げようとした。
が、逃げる際にイカスミドリンクを落としてしまった。
その瞬間静かなこのフロアに缶のうるさい音が響きわたった。

「ん?誰かいる?」
「今缶の音がしたね…誰もいないばずなんだけど…」
「やだー、あたし怖いんだけど…」
「ちょっと俺見てくるわ」
「えーいかないで」
「大丈夫。すぐそこでしょ?
一人で待ってられるでしょ?いい子にしててね?」
「う、うん。すぐ戻ってきてね?」
「はいはい、俺のかわいいお嬢さん」

ガチャリ

俺が開けたときにはもうそこには誰もいなかった。
確かに誰かいたはず…
そう思いながら辺りを見渡していると隅っこに
見覚えのある缶らしき物が光ってあった。
「んフフ…かわいい人だな…」


「ふー、よかった。見つからずにすんだ。すんだ…けど…」
僕は信じられなかった。一度は見直したやつが
百合子先輩と繋がっていたなんて…
『もうあんなやつは信じない!』
僕はこの日そう誓って、もう終わりそうだった残業を
切り上げて明日の朝早くに来て
終わらせようと思いそのまま帰った。