今日も前回に引き続きマリーンズネタで、この選手について書こうかと思います。


先代の背番号5、堀幸一という選手です。
彼もまた、初様や幸彦とおなじように、川崎時代・オリオンズの時代を知る貴重なマリーンズの戦士だった選手です。
これまでも散々書いてきましたが、オリオンズは末期時代は本当に弱いチームでした。そのチーム状況の中で幸一は早いうちから頭角を現し、主力へと成長しています。この点は初様と同じで、幸彦とは違うところですね。
順調に経験・実績を重ねた幸一はチームの名称・本拠地が変わってからも初様と共に主力を張り続けました。
その理由は無論、幸一自身の実力の高さもあるのでしょうが、最大のものとしてはその器用さにあると思います。
幸一は打撃でも守備でもとにかく器用な選手でした。どんな打順にはめてもソツなく機能します。実際、1番から9番までの全打順で本塁打を打っているという珍しい記録も持っています。
犠打も進塁打も犠飛も何でもこなせました。本塁打も通算で200本近く打ってることからわかるように、大きいのも打てないわけではなく、ここぞというときに何度もデカい本塁打をかっ飛ばしています。
特に際立っていたのが流し打ちの技術で、引っ張ったら引っ掛けて内野ゴロという球を流して安打にする技術はプロでも屈指でした。その技術に惚れ込んだバレンタイン監督が、『パ・リーグで一番右打ちの上手いバッター』と評価しており、メジャーの監督をやっていた時も、幸一がFA権を取得した時にオファーを出していたぐらいです。
メジャーの監督を務めている人物にそこまで言わせるのですから、幸一の選手としての実力、技術の高さがどれほどであったかは推察できるというものです。
守備も、本職は二塁手でしたが何処にはめてもソツなくこなしました。無論、その場所の本職には敵わないのですが、標準並みにこなせるだけの守備力は兼ね備えていました。
と言っても、プロレベルの標準並みなのですから、どれだけそのレベルが高いかはこちらも推して知るべしというものです。
このように、どの打順でも、どの守備位置でも、どんなサインを出してもソツなくこなせるのが堀幸一の最大の強みであり特徴でもあります。ある分野に特化した選手には確かにその分野では敵いませんが、何をやらせてもある一定の結果を残せるオールラウンダーでした。ですから、使う側の監督としてはこれほど便利な選手もいないと思います。レギュラーが故障した時に、とりあえず幸一を代わりに使っておけば穴は埋められますから。(。-人-。)アリガトウゴザイマス
そんな実力の高さ、ユーティリティ性の高さをに裏打ちされたように、幸一は2012年3月現在の記録として、生え抜きとして三番目の安打数(1827本)を誇っています。
惜しくも二千本安打には届きませんでしたが、それでもプロで残した実績としては申し分ないものです。
そんな幸一も2010年に球団から戦力外通告され、現役続行を望んだのですがどこからも声を掛かることはなく、その年の暮れに引退を決意しました。
幸一の引退で、マリーンズではなくオリオンズのユニフォームを着たことのある現役の選手は全て球界を去りました。
最後のオリオンズ戦士として弱い時代からチームを引っ張り、それなりのチーム力を持った昨今のマリーンズでもベテランとして貴重な戦力であった幸一は、ファンとして決して忘れてはいけない選手です。
約20年の現役生活、本当にお疲れさまでした。今は外で解説者として活動していますが、再び首脳陣としてマリーンズのユニフォームに袖を通す日を心待ちにしています。
…というところで、本日はここまでにしようかと思います。では。m(_ _ )m
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