前回の続き

 バス停まで行けた私は自信がついたのか、それ以降は順調に行動範囲が広がっていきました。

 「バスに1停留所分だけ乗る」だんだん距離を伸ばしていき、発作が起きそうになると頓服のデパスを飲んでしのぎました。

 そして「バスで目的地(私の場合は駅)まで行く」をついにクリアーし、苦手だった買い物ができるようになるため「スーパーまで行く」「スーパーで1つだけ買い物をする」「スーパーのレジに並ぶ」を実行しました。


 そして「駅で電車を見る」は電車に乗れそうだという気持ちをつくるためです。実際は電車の中で発作が起きたらどうしようという考えでいっぱいで、なかなか乗れそうだという気持ちにはなりませんでした。毎日駅に行きホームで電車を見ていました。2週間くらいして乗れそうかもと思うようになりました。

 「電車に1駅乗る」を実行しました。もう電車の中で発作が起きてもいいやという気持ちでした。思い切って電車に乗りました。駅に通って1か月は経っていたと思います。何も起こらずに無事往復乗れました。たった1駅でしたが電車があまり怖くなくなり、距離を伸ばしていく内に、混雑した電車は不安でしたがとうとう「1人で病院に行く」をやってのけました。

 

 今はこうした積み重ねで、不安になることはありますが、一人暮らしもできたし新幹線に乗ることもできます。結局普通の外出ができるようになるまで私の場合1年少しかかりました。もう頓服は持って外出していません。

 まだ飛行機に一人で乗る機会がないので、「飛行機に乗る」がクリアーできていませんが、大丈夫だと信じています。 


 大切なのは、発作が起こらなかったというのはもちろんですが、なぜそれが不安に感じるのかという不適切な考えも、どうしたら適切な考えになるのか、ということを検証することです。

 私の場合は「失敗したらもうだめかもしれない」を「やってみなければわからない」に変えたりしました。広場恐怖が強いときは後ろ向きに物事を考えがちですが、そういう考えをやめ前向きに考えるようになって、外出ができるようになりました。

 また、とにかく自分をほめてあげること、失敗してもまた同じことに何度も挑戦し続けるのも大切だと思います。


 私的意見ですが話によると、病院やクリニックによっては集団で認知行動療法を行うところがありますが、患者さん一人ひとり状態が違うのだから、集団でするのは無理があると思います。


 以上が私が行った認知行動療法です。