大好きなブロガーさんが、

「結婚して家を出る日」

ってタイトルのブログをあげた。

 

な~んだか、

私もあの日の事を

思い出しちゃって、

しんみり

 

我が家は、

とても貧しくて、

そして毒親だったので、

 

正直ここからやっと出て行ける。

…と清々していたんです。

 

世間一般の娘さんみたいに、

三つ指ついて

 

『今まで育てていただきありがとうございました悲しい

幸せになります』

 

的な事は絶対にやらない

と心に決めていました。

 

そんな事言ってるけどね、

実は、

いまここで書いていても、

涙ぐんでしまう程です。そういうの苦手です。

 

多分、

泣いてしまって言葉にならないと思います。

 

結婚式での両親の手紙にそれっぽい事

書いたしさ、それでいいでしょ?

 

なんて思っていました。

 

そんな事より、

遠距離恋愛だった彼と、

やっとずっと一緒に居られる。

「やっとこんな糞みたいな家から出て行ける」

と、完全に浮かれていました。

 

明日の引っ越しの最終準備をするのに

忙しくしていたら、

 

つまらない事で妹と喧嘩になりました。

これは私のだから持って行くな!と。

 

私達姉妹は一人部屋は無く、

8畳間が二人の部屋でした。

 

産まれて一度も「自分の部屋」

を持った事が無かった私達。

 

私が出て行く事で、

念願の自分の部屋が持てるわ。

と妹は冗談を言っていました。

 

それなのに…

最後の日に、、、喧嘩。

 

きょう最後の日なんだから、

喧嘩したくないのに…

 

私はすぐに引き下がりましたが、

妹がワンワン泣泣き始めました。

 

おネイチャンは楽しいかもしれないけど、

残されていく人の寂しさなんて、

分かんないよ…と。

 

そうか…

知らなかった…

忙しさにかまけて、

知ろうともしなかった。

 

そうだよね、立場が逆だったら

私も同じように泣いただろうな。

 

ごめんごめん。

そうだよね。

私達は普通の姉妹より、

距離が近かった。

 

二人で寄り添って生きて来た。

 

妹に「今までありがとね」

って言おうとしたら

 

妹も全力で拒否して来た。

「やめて!やめて!そういうのマジでやめて!」

 

(笑)そうさ、私達はそういうの苦手。

絶対に無理。

 

なんか、ヤッパリ、

そういうトコよね、ソックリ。

 

そんな事してたら、

母が部屋にやって来て、

 

アナタに言うの忘れててさ…って。

 

結婚して、旦那の実家に上がったら、

先にお仏壇に挨拶をして、

それから、ご両親に挨拶をするんよえー

 

その時に、コレ使うから…って、

 

自分の数珠…渡してくれました。

新しいの用意するの忘れたから…って。

 

それから、何かを言われるんじゃないか…って

恐れていたんでしょう、

そそくさと部屋を出て行きました(笑)

 

私達、お母さんに似たんだわね(笑)ソックリ。

 

部屋から出て行くとき、母は、

「頑張りなさいね」

といつもの調子とは明らかに違った様子で私に言った。

 

その言葉の重みを知るのに、

そんなに時間はかからなかったんだけどもね。

 

あの言葉は

間違いなく娘を嫁に出す母の言葉だったな~と

今は分かる気がしています。

そして、面と向かっては言えなかったけれど。

 

産んでくれてありがとう。と思っている

 

しかしさ、結婚前夜の事って

誰かと会話になる事も無く、

アラフイフまで生きて来たけれどもさ、

 

みんな本当にドラマのように、

両親にキチンと挨拶して出て行くものなのだろうか?

チョッと知りたいな、と思いました。