ウチの子(18歳 自閉症スペクトラム)がまだ赤ちゃんの頃、

夫の転勤で遠い街に住むことになりました。

 

ウチの子、昼と言わず夜と言わず、

一日中ぐずぐず泣く子でね、

 

ご近所さんには、引っ越して来たあのおウチの子…。

毎日、凄い泣いてるけど大丈夫?って思われていたみたいです(笑)

 

私、引っ越してからも、なかなかそこに馴染めず孤立してたんですよね、その頃。

 

梅雨で外に出れない時は、ぐすぐすは更にひどくて…。

「この子を置いて、この家から逃げていきたい。」

くらい追い詰められてた。

 

その日も朝から

ぐずぐずの息子を抱っこしながら、

アンパンマンの録画見せたり、

本読んだり、歌うたったりして、

あの手この手であやしてたんだけど、

それでも泣き止まず、困り果ててました。

 

その時、ピンポーン!って!!

 

玄関には見知らぬ女の人がお鍋持って立ってました。

その後ろには、お向かいの奥さん。

 

その、お鍋の女の人が、言うんです!

「ウチの子に作った離乳食のうどんなんだけど、沢山作りすぎたから…。」

 

そう言うと、お向かいの奥さんが、

ウチの子を私の手から奪い取り、

同じアパートの○号室にいるから、

着替えて遊びにおいでって言い残し、(私パジャマのママでしたチーン)

私にお鍋を渡して、去っていきました。

 

何が起こったかよく分からないまま…。

その場にへたりこんで泣きました。

でも、助かった…と思いました…。

 

今まで我慢して来た感情が、ドバーッって吹き出して、

その人達の気持ちがありがたくて、ありがたくて、わんわん泣きました。

 

○号室に息子を迎えに行くと、

泣き疲れて息子はうどんも食べず、眠ってしまったとの事でした。

 

息子は食べれなかったけど、私は美味しくいただきました!

ってお鍋を返したら( →_→)あれれ?この空気・゜゜・。

 

あーー!もしかして、やらかした?

そうだったガーンあのうどん、離乳食って…。

それでかぁ~!確かに薄味だった…わ。

奥さん達、ゲラゲラ笑って教えてくれました。

 

私たちが引っ越して来て、もしかしたら虐待?

とか思っていた事。

 

観察してたら、虐待では無さそうだけど、

何だか困ってるみたいで、

私たち親子をどうしたものか二人で相談してた事。

 

そしてその日、その計画が実行された事。

 

ありがたかった。嬉しかった。

あの時お二人がああしてくれてなかったら…。

私たち親子はどうなっていたかと。

 

あれ以来。その方達と今でも仲良くさせて貰っています。

私だけ勝手に親友って思ってます。

今はお互い、転勤やご家庭の都合で遠い所に住んでいて、なかなか会えなくなったけど、

本当に、忘れられない、大切な思い出です。

 

こんな、バチャバチャ雨の日は、

そんな思い出と、

泣きながら、「あめふりくまの子」を

歌ってたあの頃を懐かしく思い出すんです。