今日は、子供が居る方にぜひ読んでほしい、私が高校三年生だったころの ある日のことを記します。







成人してから私と出会った人は、もちろん「高校生のツツイ」を知る由もない訳ですが

ハッキリ言って

あの頃と何も変わっていないのです。




変わったのは

見た目の老いと内蔵機能の衰えだけです。









私は昔から 好きなことしかしない人間でした。



流行りとか、世間体とかってものは

最寄りのスーパーの店長が変わったことくらい

どうでもいい事です。






無論、仕事だって好きな職種にしか就いたことはありません。




なんだかんだ言いながら、今の仕事も好きです。









で、高校三年生のある日


この日も好きな時間に好きなことをしていました。




高校生活最後の夏休み、

私はキングダムハーツというRPGゲームにハマっていました。








毎日毎日、毎日毎日

キングダムハーツだけをしていました。






このゲームは

バチクソかっこいいキャラクターと

ディズニーキャラクターがコラボした神ゲーです。




内容もめちゃくちゃいい上に

挿入歌は宇多田ヒカルです。






神ゲームと神歌手の神タッグです。










プレイステーション3が出てすぐの時代のことです、

キャラクターがニュルニュル動き

美しすぎる世界の中で、ドナルドとグーフィーを従えて戦っていくゲーム。




まさに ミラクルハイパー美ジョン(ビジョン)で繰り広げられる

ファンタスティック・アルマゲドン!

という感じでした。







私が高校三年生で、妹は中学三年生。


進路とかなんとか考えないといけないときに

2人揃って夏休み中、一生キングダムハーツをしていました。





私の部屋で どちらか一方がゲームをし、

もう一方は横で寝ています。




私が起きている場合、

ある程度クリアしたところで一旦ゲームをセーブし、寝ている妹を起こします。



妹の寝ボケが覚める間に 原付に乗って近くのコンビニへ行き、雪印コーヒーを買います。






帰宅し

寝ボケが覚めた妹とゲームの進捗情報を交換する。


私は眠り、次は妹が自分のセーブデータを起動させ、雪印コーヒーを飲みながら前回の続きからゲームをする。







妹も同様、ある程度のとこまで行ったら私を起こし、雪印コーヒーを買いに行く。







ずっと、ずっとこの繰り返し。






今思えば、中学生だった妹も原付に乗ってコンビニに行っていたけど  あの時は特に気にも留めていなかったな






安心しな、時効だよ。











そんな日々が続く中、ついに親が怒った。




昔から、事ある毎に 厳しく怒られていた私達は

「夏休みやから好きにしてていい」と思いつつも

いつかは何か言われるやろうな って暗黙で理解していた。







はよ飯の用意せぇ!片付けろ!ゲームばっかすんな!

とグチグチ言う父親。



「今ゲームに集中してるからやめてよ」と思いつつ、

あまりにも言うことを聞かなかったら どつき回されることは目に見えていたので

仕方なく   はいはい、と重い体を動かそうとした。










その時、事件は起きたのだ。







(ここからスローモーション)



父親の人差し指が………ゲーム機の………電源ボタンを…………ポチっとしたのだ………………














?!?!?!



今何した?!?!?!?!





わたし、ずっとクリア出来なかった ピノキオの面を、やっと、やっと、クリア、したんだよ?!!?!!!?!









頭の中が真っ黒になった。




真っ白ではない、真っ黒だ。








私の頭の中とリンクするように 真っ黒になるテレビ画面










父親はセーブしていない状況で、ゲーム本体の電源ボタンを押したのだ。






ゲームなど全くしない父親は セーブがなんだのって事は知らないので 電源ボタンを押したということが

生身の人間を崖から突き落とすくらいの重罪だとは決して思っていなかっただろう。












ショックのあまり固まっている私を気にすることも無く

廊下を歩いてリビングに向かう父親













私は ハッ!と意識を取り戻し、父親の背中目掛けて走った。





人生初の飛び蹴りを、父親にお見舞いしたのだ。







飛び蹴りどころか、親に向かって手を出したことなど今まで1度もない。



地球上で1番厳しかったのは親であり、

冗談でも叩こうもんなら10億倍返しされていたのだ。








やはり、雪印コーヒーだけではカルシウムが足りておらず キレる子に変わり果ててしまっていたのだろう。










私の飛び蹴りを喰らった父親は

そのまま  ふすまを突き破り、隣の部屋へ 瞬間移動したのだ。





ガタイの良い父親の体が「卍」

こんな風になっていた。






マジ、卍






マジ卍だったのだよ!







「マジ卍 」ってギャグを言い出した人は

きっとあの時、私の家に隠しカメラを設置していたに違いない。ギャラをくれ。







父親が ふすまを突き破る音で私は正気になった。




「やばい」と思ったのも束の間、

髪の毛を掴まれて廊下を往復し ボコボコにやられた。








私は横たわり、泣いた。






父親に対して飛び蹴りなんてことをしてしまったこと、

ボコボコにされた痛み、

そして

ゲームデータを消されたこと。







とても悲しかった。






でも1番悲しかったことは

部屋に戻ると 妹が普通にゲームを再開していたことだ。







あぁ、私はこういう運命なんだな

と強く思った。











______








これは完全なる実話であり、フィクションではありません。





このブログで

子供が居る人に読んで貰いたかったのは


「ゲームのセーブデータは何があっても消してはいけない」と言うことを伝える為です。






絶対にしちゃダメです。




どんなに腹が立っても、一旦

「ゲーム、セーブした?」って確認してからボコボコにしましょう。







ボコボコにしたって愛があれば親子の絆は崩れません。


私も、そんな事がありながら

両親ととても仲がいいし

そんな事件は今となっては笑い話です。






とーちゃんあの時飛び蹴りしてごめんなさい。


父の日、箱に入った和牛持ってくね。