『アントニーとクレオパトラ』の初日が終わりました。
さて、もう二度やることはないのではないか、というエジプト人の役。この役、2幕5場の使者といいまして、ペーターによると『アントニーとクレオパトラ』で一番有名な場面らしい。肚で芝居しつつ、コメディの要素があるので、自分が勤めている役で一番難しい役です。
僕は衣装さんに恵まれています。この写真の服、実はコーデュロイのズボンなのです。こういった古着が沢山衣装になっている。
この芝居、使者がかつてないほど出る芝居です。
各役のモノローグや心情というよりも、使者というニュースが飛び交う芝居。
「私」という個人がどう感じても、ミクロでしかない。使者達が伝える外的な要因が多い、珍しい芝居。