突然頭の中に浮かぶ映像について何か分かる事がないか、しばらくの間ネットや本を探してみたものの、答えに辿り着くものは なかなか見つからなかった。
エネルギーやビジョンという言葉で探してみると、それらに共通して出てくる言葉が『瞑想』だった。
瞑想なんて人生で一度もやってみたことがなかった私は、いざ試してみようとしてもとても難しかった。
ある本に、“自分が行きたい場所、気持ちがいいと思う場所をイメージしてみる”と書いてあったので、ゆっくりと深呼吸をしながら気持ちがいいと思う場所を想像してみた。
どこに行こうかなぁ~?と考えていると、森が浮かんだ。
小さな川がある、木漏れ日の射す、誰もいない森だ。
ここにしよう!と思い、その場所に自分がいる想像をした。
とても気持ちが良くて、目を閉じながら思わず笑みがこぼれた。
こんなに素敵な場所にひとりでいるなんてもったいないな…みんなも呼びたいな…
そう思った私はまず娘を連れてきた。
なぜか娘と手を繋いでその場所まで2人で飛んでいた。
すぐ横にいる娘の顔も気持ち良さそうに笑っている。
そんな娘の顔を見ていたら、突然、娘を愛おしいと思う気持ちが込み上げてきて、涙が出そうになった。
私の傍に娘がいてくれる事がこの上なく嬉しくて有難くて『ありがとう、ありがとう』と思っている自分がいた。
(あれ?確かこれ、私が意図的に想像してる事だよね…なのに何でこんな気持ちになるの??)
頭の片隅で冷静な私がそんな事を考えた。
その途端、2人で森にいる想像の世界から、1人で部屋に座っている現実の世界に引き戻された。
目を開けた私はいつもの我が家にいた。
なのに、込み上げてきた娘を愛おしいと思う気持ちがまだ残っているような不思議な感じがした。
この感じはなんだろう…
普段の生活の中で味わうことがなかった、 娘という存在の有難さを味わうことが出来き、その時の私は幸福感でいっぱいだった。
ここしばらく遠のいていた幸福感。
実は娘が傍にいてくれる事が私にとってこんなに幸福感で満たされることだったのか。
私にとって初めての瞑想は、当たり前過ぎて意識していなかった幸せに気づけるきっかけとなった。
この感じはなんだろう…とは
紛れもない幸福感だった。