鼓動 | F.E.A.R. lyric&review

F.E.A.R. lyric&review

F.E.A.R.の曲と詩や曲の解説を掲載。

F.E.A.R. Official Web Site
http://fear102830.syncl.jp/


鼓動/F.E.A.R.(フィアー)
Lyric Hironobu Otake
Music Toru Yaoita
arrangement F.E.A.R.

一八六八 新たな時代切り開いてく価値
それもまた一つとして二つ無き道 静かな時に動き出した幕末
討幕の密勅が秘かに遂行 歴史を変えるべく計画が成功
陰謀企てる愚かな同盟 真っ向に受ける生真面目な公明

世の中の流れは足早に変わり 置いてけぼりの古臭い残り火
痛恨の記憶の象徴 汚名返上するために戦場
身を投げ武力行使が炎上 いがみ合うでかい二つの勢力
動乱の動きは活性化 願うはこの国の近代化

誰かがやらなければいけない
止まることのないこの時間を 殺戮の嵐とともに

時は無情にも僕等を待つことなく 冷たく通り過ぎるけど
篠突く雨に打たれ麻痺した鼓動は 今もなお愛と優しさを求め

誰のことも傷つけず 解り合える日々を願う


時は残酷さだけを残し 多くの犠牲出した最後の内戦
勝てば官軍 負ければ逆賊 天下の行方は時代の礎
未来を案ずる答えは遠く 帰りを待つ祈り届け遠く
生死を超えたとこにあるモノ 生死を賭けた果てに見えるモノ

まだ若くして命張る少年 愛する人残し先立つ情景
状勢に身任せ 手合わせ 勇敢な武士の心倣え
悲劇的な運命背負った少年 刹那く散った桜を上掲
誰かが背負う時代の重い宿命 誰もが願う争いなき革命

誰かが背負うこの国の未来 颯爽と駆け巡ったあの時間を 胸に 胸に刻んで


蝉しぐれ包む夕日は明日も強く 照らし続けてくれると
信じて先立った真っ直ぐな鼓動は 今もなお心の中で生きる

明るい未来だけ描きながら 見守ってる

















~F.E.A.R.による楽曲解説~


福島人である俺たちには忘れてはいけない歴史があって。
その時代に生きてた訳じゃないから、語り継ぐのに、訴えかけるのにかなり勉強しました。

そして実際に足を踏み入れてきました。
内容をすべて把握するのに、親が録画して保存してあった古いビデオも何回も見ました。

『白虎隊』

日本の歴史が大きく変わったであろう出来事のなかに巻き込まれた若き武士たち。

"会津の誇り"と語り継がれてきた彼らの勇姿を、どうしても伝えたい。

あまりにも残酷な時の流れ
愛しき人の帰りを待つ祈り
同じ日本人同士の争い

守るべき過去と未来

そして今俺たちが生きてる意味


自分たちが演奏することで、自分たちだけでも忘れないようにしたい。


そして、出来ることなら少しでも多くの人に聴いてもらいたく、制作しました。


F.E.A.R.オオタケヒロノブ




露骨で派手なイントロ、Rap、語り、雄大なストリングス、
ラストではテンポチェンジしたりと
F.E.A.R.の中でも特にヴァリエーションが豊かな楽曲です。
ですが、やはり音楽的なことよりも聴いている皆さんには是非詩を感じとっていただきたいですね。


それこそテーマは『白虎隊』
歴史を歌ったモノですが

例えばRapの部分から抜粋して

「世の中の流れは足早に変わり 置いてけぼりの古臭い残り火」
「帰りを待つ祈り届け遠く」

そんなフレーズたちからは現代にも通ずるモノを感じます。


なかでも好きなのが

「帰りを待つ祈り届け遠く」

というフレーズ。

大切な人を想う気持ちは今も昔も絶対に変わらないはずですよね。
自分はラップスキルなんて皆無ですがこの時だけは頑張ってラッパーになろうと思います。
もちろん、心の中で。


そしてイチバン好きなのが1番のサビです。


「時は無情にも僕等を待つことなく 冷たく通り過ぎるけど
篠突く雨に打たれ麻痺した鼓動は 今もなお愛と優しさを求め
誰のことも傷つけず 解り合える日々を願う」


特に最後の

「誰のことも傷つけず 解り合える日々を願う」

このフレーズはF.E.A.R.すべての作詞を手掛ける大竹氏の神髄のような気がします。

ライヴ中、なにかしらトラブルがあっても1番まではやりたいなぁ。


F.E.A.R.八百板 徹