一言謝ったあとは
何を話していいか分からずに
重い沈黙が流れた
どちらが破ったのか思い出せないけど
母にこれ以上心配かけるな
と言われたのは覚えてる
その後なぜか酒を飲まされた
ずっと後になって聞いたら
緊張が伝わったらしく
リラックスさせたかったとのこと
父なりの配慮だったんですね
母はそんな私達を見ながら嬉しそう
薬で捕まったことよりも
音信不通だった一人娘が帰ってきたことを
喜んでるようだった
父は船乗りから転職していて
家を空けることはなくなってたから
二人きりになる時間もたまにはあった
他にも家族三人で食事をするとか
父のお酌をするとか
一緒にテレビを見るとか
これまで家になかったもの
経験したことがないような団らんってやつ。。
家族の時間というものを
親なりの配慮で作ってくれていたと思う
でもどこか冷めた目で見てる自分がいて
我慢の時と思って応じてた気がする
反抗期が抜けてなかったのかな?
家にいても悶々するのは同じなので
パチ屋とファミレスでバイト掛け持ち
シャブへの欲求より早く資金作って
家から出たい。一人になりたい
この時はこっちの方が強かったかな
風俗で相当な稼ぎをしてたのに
貯金ゼロだから笑える
昼のバイト代は屁みたいなもんだったけど
実家暮らしのおかげで割と残せた
一年くらい真面目にやったところで
また一からやり直したい
精神的に自立したいとかなんとか言って
上京を許してもらった
週に二回は連絡すること
仕事と家を決めて落ち着いたら
母が月1で様子見に来ること
面倒な約束はいくつかあったけど
出れれば何でもよかった
空港まで見送りにきた母は
不安そうで泣いてたんじゃないかな…
当然だよね。でも当時はまだそれが重く
縛られたくない方が大きくて二度目の上京を
まず池袋に向かい
わざとキャッチに捕まる
前とおんなじ。寮のあるデリへ
親にはまともに働くと言ったのに
真っ先に夜へ向かうんだから呆れる
お金が欲しかったのもあるけど
夜の世界には薬と通じる道が必ずある
そしてその時はすぐやってくる
次は再犯までを書きます
彼女との話になります