入院してから3週間過ぎた頃、ずっと付いていた点滴がついに外れました。
このおかげで気持ちはかなり楽になりました。隊員が見えてくるからです。
しかしひとつの不安もありました。
これまで歩行時には点滴の棒が常にありました。杖の代わりに使っていたのです。談話室までは、とにかく歩かなければなりません。
廊下にある手すりに時々つかまりながら、歩行練習を繰り返していました。
リハビリも最終段階に入りました。私の家は階段で上がる4階にあります。これを登らなければ帰宅できません。
病院内の階段を使い、リハビリの先生に付き添ってもらいながら、階段の昇り降りを練習しました。登るのはなんとかなりそう。でも降りるのはむちゃくちゃ怖い。この感覚は1年以上過ぎた今でも残っています。
これまで検査などに行くときは車椅子に乗っていました。それも看護師さんの付き添いつきながら、歩いて行く様になっていました。
程なく退院の日が12月1日と決まりました。倒れてから1ヶ月弱。ようやく娑婆に戻れます。
しかし大きな不安も残りました。心臓にある血栓がまだ残っているのです。2センチ×1センチ×1センチのサイズで。
これが飛ぶと脳梗塞再発の恐れがあります。心筋梗塞を起こして突然死するリスクもあります。
そのため当面は自宅静養をする様にというのが病院の指示でした。
当然仕事復帰できるはずがありません。
階段での練習は重ねましたが、本当に大丈夫なのかと不安もあります。
この段階で残っていた障害はこんな感じです。
まずは右手。文字は思う様に書けません。
右足はまだ伸ばせる様にはなっていません。歩く時は足を引きずった状態です。
当然走れません。
言葉はだいぶ元に戻っていました。時々舌がもつれることはありますが、日常生活にはあまり支障はありません。
不安だったのは目の障害。右の同名半盲と診断されていました。視野が欠けるのです。前にも書きましたが、指を左から右に動かすと、時々消えてしまいます。そのため読書には苦労しました。
これらの症状が自宅に戻った時どんな影響を及ぼすのか。想像すらできませんでした。
様々な不安を抱えながら、12月1日に退院。自宅に戻りました。

