あの日のことを書いた9回目。さらにシモの話で、具体的な描写も出ていますので、読む人は気をつけてください。
前回は入院初日の夜に、ようやく尿意に襲われたことを書いました。
とはいえオムツにするわけにはいきません。手元を弄り、ナースコールを鳴らしました。
登場したのは尿瓶。でも使い方は分かりませんし、そもそも身体を動かせないのでどうにもなりません。
しかし看護師さんは手馴れたものでした。素早く私のオムツを下ろし、尿瓶を当てませた。恥ずかしさなんて感じる余裕はありません。
これでホッとしたのか、やたらおならが出る様になってきました。そして数時間後、ついにやってきた便意。再びナースコールを鳴らします。
要件を伝えると、まずは看護師さんが身支度。全身をビニール製の使い捨ての専用着で包みます。
そして私のオムツを脱がせ、お尻の下に何やら容器を置き。
事が済んだ後が無茶苦茶恥ずかしかったのです。何せお尻を清潔にするわけですから。やる事は赤ちゃんがされることと一緒なわけで。
でもやっぱり看護師さんはプロでした。事務的に事を済ませました。
夜中になっても看護師さん達の仕事は続いています。うとうとしていても定期的に起こされて、質問を受けます。
名前は?今日は何月何日?ここはどこ?そして左右の人差し指を差し出された人差し指にくっつける動作。
定期的に起こされるわけですから、寝ているのか起きているのかわからない感覚に襲われます。
腕に常につけられている血圧計も定期的に膨らみ、腕を圧迫します。
夜中は音楽が流れていませんので、胸に付けられた電極が感知する私自身の心臓の音がはっきり聞こえてきます。
ピッ ピピッ ピッ ピッ ピッ ピビッ
私の脳梗塞を引き起こした根本的な原因、心房細動の照明です。
そしてそれは、これからの長い戦いの日々が訪れる事を示唆していました。

