カウフマン・マカオンとライラ・スーサなのですが

どちらもグラウスタンディアの智将と、リジアの智将でございます。


この両二名に関して、

実はビジュアルのデザインがあったのですが、

担当さんと協議して

二人は載せない事にしたんです。


それというのも

このお二人、

若い時にライバル関係で

それでいて、なんだかんだ惹かれあっちゃったりしてるんですね。


でもお家の事情とかで

二人は一緒になる事はできない。

歳を経ても、その思いは変わらない訳で

そんな二人が命を賭けて戦う――となった時に、

読んでいる人の脳内では、

闘っているカウフマンとライラは老人の姿であったかと思います。


でもそこに恋愛とかが絡んでくると、

不思議といつの間にか若い姿に変換されたりする。


ハウルの動く城のなんかであったような現象が

小説の中では違和感なく行われる。


これは小説特有の強みだと思うんですね。


その人の姿を、どんなに描写してあっても

印象でどんどん変わっていく。

なので二人のビジュアルはなしの方向にしたのです。


こういう頭の中での変換って実はラノベだとあまり用いる事が出来ないんですよね。


それというのも、主人公やヒロインにはちゃんとビジュアルがあるから。


そういった意味合いでも

カウフマンとライラの戦いは

実はけっこう挑戦的な書き方をしておったのです。


もし機会があったらもう一度読み返してみては

いかがでしょうか??