以下産経新聞の一部抜粋です。
大田区久が原の住宅で3日に母子ら3人が死亡した火災で4日、亡くなった桜木節子さん(82)が認知症のため、過去に台所のコンロの火を消し忘れ、火事を心配した家族が周囲に悩みを打ち明けていたことが関係者の話で明らかになった。池上署は、台所のコンロ付近の燃え方が強く、桜木さんが台所のコンロの火を消し忘れた可能性もあるとみて、桜木さんの長女(54)の回復を待ち、事情を聴く方針。池上署によると、桜木さんの認知症の程度は軽度。亡くなった次女の裕子さん(48)が、在宅介護を続けていた。
冬の時期になると多くなるのが火災事故のニュースです。乾燥が激しくなるのと、火を使う機会が多くなるので、私自身もいつも以上に気をつけているつもりです。最近気になるのが、高齢者世帯での火災事故の多さですが、今回目にしたこの記事にも目を引き付けられました。まだはっきりした事は解っていないようですが、認知症患者の家での台所のコンロの火の消し忘れによる火災事故の可能性があるとの事です。割と心配性な私は、コンロの火の消し忘れの経験は今のところありません。逆に、消し忘れたのではないかと気になって一度ベッドに入ってからも、台所に見に行くこともたびたびあります。実際には、厨房器具による火災のうち、約半数が「消し忘れ」による事故だそうです。「消し忘れ」なんてあまりなさそうなんですが、実はとても多いという事に驚きました。そして、認知症の家族の方からは、「コンロの消し忘れ」に関する相談も非常に多いそうです。高齢者世帯や認知症患者宅での火災事故と聞くと、今の時代を表しているようで、とても複雑な心境になりました。