先日ニッケイネットに以下の記事が掲載されていました。
厚生労働省は2009年度にも年長のフリーターを介護職員として雇用した介護事業者への助成制度を始める。25歳以上40歳未満のフリーターが対象で、1人当たり年100万円を1回助成する。就職環境の厳しい年長のフリーターを人材の不足する介護分野に誘導する狙い。助成金は採用6カ月後に50万円、その6カ月後に50万円を支給する。介護事業者ごとに最大3人までを助成対象とする。
厚労省は12月から、介護事業者が介護業務の経験のない人を採用した場合に年50万円を支給する制度を始める計画。この制度とは別に、年長のフリーターを対象にした助成策を設けることにした。
ついにこんな策まで出てきました。
高齢化社会で介護を要する人が増えている一方、介護職員がそれに見合う人手がいないのが現状です。介護職員による介護を受けたくても受けられず、自宅で老人が老人を介護する「老老介護」が昨今の社会問題となっており、テレビニュースで耳にすることが多くなっています。
また一方では、フリーターの増加や非正社員の増加、これも現在の社会問題の一つでもあります。
今回のこの策は、これらの問題を両方とも解決への手助けとなる策とも言えるでしょう。
25歳以上40歳未満のフリーターを介護職員として採用した企業には助成金が出るので、積極的にそういった人材を採用する介護事業者も増えてくるでしょう。
これで少しは介護職員不足を補うことは出来るでしょうし、正社員として働くことが出来る人材も増えてきます。
しかし介護業務には相当の知識・経験が必要です。
経験のない人がどれだけの期間研修や指導を受けるのでしょうか。
そして、介護業務経験のない人を採用した場合には年50万円を支給する制度も始まるとのことです。
これらの制度が、いったいどれくらい、介護職員の育成・増加に繋がることが出来るのか、非常に興味深いところです。