夢。 | ♪ニコニコlife そう、そんな日常♪

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いつしか見た、少し不思議な夢です。






目が覚めたら、というより気づいたら。もう夢の中ってことよくありますよね。

俺の場合も同じで、気づいたら昔の広島の家の前に立っていました。

何も分からず、でもやっぱり懐かしくて。少し思い出に浸っていました。


あぁ。そういやここでよく・・・。


「なぁ。今日は何して遊ぶ?」

俺の後ろで声がした。ふと振りかえる。

見覚えのある3人組。・・・うん、見たことがある。でも・・・思い出せない。


だれだっけ・・・?あの3人。


「そうだなぁ。鬼ごっこする?」

その3人組は、背からして小学校前半の子供だった。背が少し小さいのと、背の中間の子。少し背が高い子。

3人は三角形を作って、道路の上に体育座りをして話している。

「いいな鬼ごっこ。やろやろ。」

背の一番小さい子が立ち上がった。そして振り返る。


・・・!?


小さい頃の俺だった。俺は家の前に立っているのに、向こうの道路には昔の自分がいる。でも、夢ならよくある話だった。ふと、家の中を見た。昔の俺の家。今はあるかどうかさへわからない家。窓の中には、食器を洗う少し今より若い母さん。間違いなく母さんだった。

母さんは誰かと話しながら皿を洗っているように見えた。


一体誰と話しているんだろうか。


「じゃあゆうちゃん鬼ね?十秒数えたら目を開けてね。じゃあいくよ?」

「うん。い~ち、に~い・・・」


昔の俺とその友達はそのまま鬼ごっこをやり始めた。

走っていく2人も確かにわかった。3人は、昔遊ぶときはいつも一緒のメンバーだった。俺は夢で昔に来てしまったのだと思った。


どうなってんだ一体・・・。


俺はあたりを見回した。

目の前にあった田んぼも、家の横にあったプロパンガスも、外においてある車のおもちゃも。全部昔のままだった。弟は、どこかに遊びに行っているのだろう。周りには見えなかった。

気づけば小さい頃の俺は、十秒数え終わったのか俺のそばまで来ていた。

「みんなどこにいったんだろう。」

悩む昔の俺。こんなに小さかったのか。


「おい。あいつらならさっきあっちのほうへいったぞ。」


俺は大人気なく、2人が逃げていったほうを指差した。

「・・・。」

どうした。何故無視するんだ?

そのときだった。

小さい頃の俺は何も言わず、俺をすり抜けていった。


・・・!!


俺はそのまま固まってしまって言葉がでなかった。

「あ!こうちゃんだ!」

そういって昔の俺は走り出した。友達を見つけたのだろう。

俺はここにはいない存在なのだとわかった。それは理にかなっていた。俺が二人もいるはずがないのだ。夢でも、会話することなどできないのはあたりまえだった。

「あぁ~つかまっちゃった。りょうくんも?」

「うん。さっき。」

昔の俺はかなり息があがっていた。

「はぁ。はぁ。じゃあ、次はなにする?」

三人はまた地面に座り考え始めた。


たぶん、季節は夏なのだろう。よくみてみれば三人は全員半そでだし、空には大きな入道雲が浮かんでいる。せみの鳴き声はしなかったが、懐かしい夏だった。

「俺、お母さんに頼んでお茶持ってくる。」

昔の俺は、俺のほうへ歩いてきた。家の中へ入っていくと思っていたのだが、俺の前で昔の俺は足を止めた。


・・・?


「ねぇ。お兄ちゃんはどこの人?」


!?


俺は驚きからか声が出ずに口を開けなかった。

こいつには俺が・・・


「ねぇ?どこの人?」


「・・・俺は・・・。」

見えているのか?

すると昔の俺は目つきを変えてこう言った。


「お兄ちゃんはここにいちゃいけないんだよ?」


・・・?


すると、いきなり家のほうから大きな泣き声が聞こえた。かなりの大声だ。俺はびっくりして家の窓の中を見た。食器を洗ってた母さんはいない。その代わり、玄関のドアが開いていた。外には小さな自転車が転がっている。玄関には母さんと・・・小さい俺。

あれ・・・だって小さい俺はさっきここに・・・。


振り返ると、小さい頃の俺もそのほかの二人もいなくなっていた。

綺麗だった空も、曇っていた。

「うわぁーん。いたいぃー」

「ゆうちゃんどうしたん!」


俺はやっと思い出した。そうだ。小さい自転車を見て俺は思い出の引き出しを引っ張り出した。

蜂に刺されたときの映像と全く同じだった。友達と遊んだ帰りに自転車に乗った俺が蜂に刺されたのをよく覚えている。そうだ。ここで母さんがムヒを出して・・・


「ゆうちゃん今ムヒもってくるけぇね!?じっとしとくんよ!?」


ちくしょう俺の記憶と全く同じ・・・



「おい。記憶を覗き見すんじゃねぇよ。」



・・・?


振り返った俺の後ろにいたのは。



・・・?      俺?






バサッ!


「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

いつの間にか、俺は夢から覚めて布団から飛び起きていた。布団は汗でぐっしょりとしている。

いやな汗が、額にびっしりと張り付く。

「・・・なんで・・・。」



最後に見たのは、確かに今の俺を入れて三人目の「俺」だった。