教育実習(終) | FDSブログ

教育実習(終)

3週間行ってきました。誰だよ応用実習は楽だとか言った奴は。
まぁ、なんとかなりましたよ。
子どもたちと先生方に救われた部分がとってもデカいです。


結局6回しか授業しなかったのですが、放課後は職員室にいたので
延々とドキドキしながら3週間過ごしました。
運動会で頼んだお弁当が超おいしかったのが印象的ですね‥‥。


4年生を持ったのですが、子どもたちはとっても素直で、
反面僕らの頃よりも幼い印象を受けました。
なんだろうね、家庭環境?


あと絵が描けますと軽い気持ちで言ったら大ウケしたのが
びっくりでした。休み時間引っ張りだこ。
最終日までに全員に好きなもの聞いて、
朝礼で挨拶した日に
(厳密には間に合わなかったので一旦退散して帰りの会で)
1人1枚シャーペンで絵を描いて渡しました。

ちなみに「焼肉」が一番難しかったです。
「ネイチャージモンネイチャージモンネイチャージモン‥‥」とか
言いながら描き込みました。



とまぁあんまり教育に関係ないことばかり書いてますが、
実際色んな子がいて、個人×39人に触れることができたのは
いい経験でした。スゴく仲良くなった。
僕と仲良くなれるとかあいつらマジ天使だと思うよ。


学習指導生活指導に関しては、本当に色んな事があったし
色んな事を考えたのですが、
あんまり言葉にならないので自分の中に寝かしときます。



‥‥ってのもアレなのでちょっとだけ。

研究授業は道徳で「花さき山」をやりました。

研究授業を決める時に一目惚れというか運命の再会というか。
読書は全然しない僕ですが斎藤隆介作品が大好きで、
小学校の頃は読み漁ったんですよね‥‥。

斎藤さんの作品では
大切な人のために頑張る人間の美しさが描かれることが多くて、
僕ホントあれ大好きで‥‥。
国語の教科書によく載ってるモチモチの木とかも、
それまではビビりでヘタレだったのに
いざとなったら足ズタズタになってでもおじいちゃんのために走る
豆太とか、もうなんていうかメロスは見習うべき


今回の花さき山はそんな中でも幻想的な作品で、
誰かのためにつらいのを辛抱してやさしいことをすると
花が咲くという山のお話。
是非これは絵本で見てほしいですね!(ムフー


自己犠牲を教師が押しつけるのってどうなの!?という意見や、
逆に校庭に花さき山を作っちゃうバカな校長とかの話も見聞しており、
若干の不安があったのですが、
子どもたちはしっかり考えながら読んでくれたようです。

(研究授業におけるあの子らの一生懸命ぶりと最後にもらうお手紙集は
3週間の過酷な日々にもおつりが多過ぎる報酬だと思います)



しかし実際コレ結構危険な教材だと思うんですよね。
以下は本当に個人的な意見なんですが‥‥
(花さき山読んでないと分かりにくい文章かもです)


確かに小学校はまだ精神の発達的に未熟ですから、
教師が「あれをしなさい」と言って道徳的行動を
強要しなくてはならない側面もあると思います。
でも、なんか「いいことしたら花が咲きますよ」というのを
日常場面に継続的に具体化していくのは――
たとえば掲示板に花さき山を作って誰かがいいことをすると
花を咲かせていくようなのは――なんか、
そのやんわりとした強制って気ッ持ち悪いなと思うんです。
あくまでも花さき山は人の心の中に存在するもので、
他人に見えちゃいけないんです。

人から見えない、親切な健気さって、
教師が注入して育てられるものじゃないと思うんですよねぇ‥‥


とか、準備から反省まで、本当に万感去来の研究授業でした。
副校長が資料まで印刷してくれたりして本当にうれしかったです。
すばらしい職場でした。



院試も卒論もまったく間に合う気がしないけど、
それでもこの3週間は人生の糧となった気がします。

終わって1週間半経ってこのテンションですから。


本当に、本当に!ありがとうございました‥‥!!