放課後ウインドオーケストラ
ジャンプSQ.で連載していた「放課後ウインドオーケストラ」、
昨日読了しました。
宇佐悠一郎先生作。
最終巻である4巻には大幅に描き下ろし完結編が!
打切後にも作家がそういう風に執念で食い下がれる部分を
編集側はこれからも残していってほしいです。
今作の担当はDアサだったらしいのでそこらへんは信頼してましたが。
さすがDアサ。
この漫画、高校吹奏楽部漫画なんですが。
すっげー地味です。バトルとか全然ない。
(ここで「当たり前だろ」と突っ込めないのがジャンプの怖いところ
しかも何か知らんけど絵柄も古いっていうか、古風?
僕はこの絵がとてもとても大好きだけどな!
でも、なんかすげー青春なんです。「何かに打ち込む漫画」?
吹奏楽に関しての描写もスゴく丁寧で、
なんかスゴく懐かしくなりました。
(僕は吹奏楽部に所属してたことはないのですが、
中学時代に合唱部のお手伝いでコンクールに出たことがありまして)
キャラクターも非常に1人1人生き生きしてて気持ちがいいです。
唯のギャップにだいぶグラっと来るものが。
漫画の中で語られるモノの考え方とかも僕には結構ツボでした。
まぁヌルい感情論っちゃヌルい感情論が多いんだけど。
僕はそういうのが好きだし、まぁそういう考え方があってもいいじゃんよ
(それがヌルいというのだ
最終巻コンクールでの山岸のおっちゃんとか。
「人生において、これだけ長い時間を、それも同じメンバーで
たった一曲のために費やすのは、この時期にしかできない。
そしてそうしてつくられた音楽は、舞台で紡がれるそばから消えてゆく。
本当に贅沢な演奏だ」、的な話。に、感動。
「どんな未来を想像したっていいじゃない。
だって私たち 若いんだから」
この漫画、高校卒業した僕が最終回まで読んで
ほぉぉぉとなっているけど、
もし僕がもう少し遅く生まれていて、
高校時代に全部読み切っていたら、どうなっていたんだろうな。
全然違う感想を持つ気もするし、同じ感想を持つ気もする。
そういう点で、僕は部活では挫折したけれども、
あんなに大規模な文化祭をやる国高で3年間を過ごせて、
本当に良かったなぁと改めて思います。
今思えば、確かにあれは青春でした。
のだめも面白いけど、けいおんもかわいいけど。
こういう青春吹奏楽ものも読んでみてほしいですー。
吹奏楽やってた人にも結構オススメします。
妹に何とかして読ませようと(略。
バトルと派手な演出で圧倒するタイプの多いジャンプ漫画の中では、
空気感をよく出した非常に良い漫画だと思います。
そこはSQ.GJと言うべきでもあるか。
ていうかここまで絶賛してるけど、
嘘みたいだろ、新人漫画家の1作目なんだぜ、これ。
‥‥えああ!?女性!?マジ!!?
ていうかみんな読もうよ!部室にも置いてあるし、
言われたら部内外問わず貸すよ!
僕たちの青春はもうすぐ終わるから、だからこそ、
これまで過ごした日々を振り返らなければいけないんだよ(キラキラ
俺のバトルフェイズはまだ終了していないぜ!!