白鼻芯
今日の明け方、自転車での帰り道。
ハクビシンに遭遇しました。
道路に倒れているのを見て、最初は猫かなーと思ったのですが、
どうも違うっぽい。
というか、死んでる‥‥?
このまま道路に放置していると車にひかれてしまうので、
脇の歩道に移動しなきゃなのですが、
なんか、手が震えました。
動物の死体に触るのは初めてです。
触ったらビクっと跳び起きるんじゃないかとか思ったのですが、
そんなこともなく。
やはり死んでいました。
手袋を通して冷たい感触が伝わってきて、
それがどうにも悲しかった。
目は白濁し、口元をだらりと緩め、
それが立ち上がることはもう二度とないのだ、と。
おそるおそる硬くなったハクビシンをつかみ、脇の歩道へ。
つい、ケガとかした傷口とかがこっちの死角にあって
触っちゃったらどうしようとか考えてしまったりして、
とにかく混乱しました。
ハクビシンのいた後は、
血だか何だかよくわからないシミのようなものができていて、
小さな赤ちゃんのハクビシンがアスファルトに描かれたようでした。
なんとなく、その赤ちゃんの絵から感じた生のイメージと
目の前に転がる遺骸の間にギャップを感じて、
切なくなりました。
とりあえず手を合わせて帰ったけど、
どうなんだろう、今日もまだいるのかな、あの子。
手袋付けてなかったら、触れなかったかもしれない。