観劇・・・。
9月の文化祭で、月丸のクラスは「紙屋町さくらホテル」という劇をやります。
今日は、その劇について理解を深めるため、
六本木にある、
俳優座でのこまつ座公演「紙屋町さくらホテル」を見に行きました。
もう、月丸はウチのクラスのこういうトコ大好きです。
青春ですね(他人事
ただ、気合入りすぎててプレッシャーですorz
13時開演だったのですが、
何かまとめてチケット買うのは良くないという、謎の過優等生的意見を
誰かが言った為に、10時半集合。
ハィぃ!!?
それまでどうしろと。
ちなみに、メンバーはラーメンズ好き君、
よく打ち上げの幹事を任される人(以下、幹事君)
あとは、吹奏楽部のKさんと、脚本係のHさん。
5人編成でした。
「5日にできないかなぁ?」と
ラジオ好き君やひぐらし好き君にも聞いてみたのですが、
色々みんな忙しいようで。
3日とか4日に行ったようです。
ホントはみんなで行きたかったなぁ。
月丸がアレコレ言うのもうっとうしいかなとは思いますが、
ま、聞くだけ聞いとこうみたいな。
で、その時に。
「6日に部活の試合(たぶん最後)があるので・・・
・・・分かりますね。」
何かひぐらし好き君に冷静に諭されました。
・・・そこまで問題発言しちゃったか自分?
彼はON/OFFが激しい。さすがAB型。
あぁ、何かハナシがズレた。
何か今日も疲れてるみたいです。
たぶん原因は昨日朝の4時までスレまとめサイトを見てたからかと。
だってあんなに長編スレだとは夢にも思わなかったんですもんorz
・・・またズレた。
で、13時開演なのに、10時半集合だったので、
とりあえずチケットを買うことだけを、予め事情を伝えてあるこまつ座の方?に
言って、あとは、まぁ、東京観光でも。
注:月丸たちは全員東京人です。
いや、でも、絶対おかしいですって新宿駅とか。
乗り換えとか大変すぎですって。場所分からんし。
ドコのダンジョンですかアレは。
ゼル伝の「夢を見る島」の風のさかなのタマゴ内部状態ですよ。
まぁ、コレも、月丸が3億円事件が起こった某郊外の町に住んでるのが
原因なんですが。
都心と郊外では、こうも違うものなんですね。
とりあえずテレビ朝日の建物に言ってみたり、
森ビルを見たり、
「アレ六本木ヒルズじゃない?」だの
「うわぁ、東京タワー!近い!」だの、カンペキにおのぼりさん観光をしながら、
昼食場所を探すコトに。
そういや去年度までウチのガッコの2年生は、
毎年鎌倉が恒例だったのですが、
今年度の2年生は東京観光をするそうです。
注:月丸たちが通っている高校は東京都内にあります。
「絶対行き先に秋葉原選ぶ班が出てくる」と言ったら、
ラーメンズ好き君に「いや、それはない」と冷静に返されました。
何かこれじゃまるで月丸がヲタクみたいです・・・実際ヲタクですが。
いや、でも、最近のマスコミはヲタクをイジるのが大好きなようですから、
(キモい場所として)興味を持つ班は絶対出てきますって。
いや、MOTHER3スタンプラリーで行った時は、
ちょっと離れれば、意外と静かでいいトコだと思ったんですけどね、あそこも。
ちなみに、今年度の2年生は来年度、修学旅行に行くワケですが、
行き先は和歌山。
えぇッ!?
いや、和歌山を否定する気はないですけど、
わざわざ京都奈良をクビにしなくちゃいけない理由が!?
和歌山に何しに行くんだ・・・。
みかん狩り?
いや、でも、1学年で320人いるからなぁ・・・
一農園のみかんが絶滅するよなぁ・・・。
で、まぁ、この記事の文章のようにダラダラと六本木を巡っていると、
レストラン?っつーかなんつーか、のサイゼリヤを発見。
幹事君いわく「サイゼリヤってホント高校生の味方だよねぇ~」。
彼はこんなしゃべり方です。見てて和みます。
味はともかく、安いのでちょっとした打ち上げとかに便利です。
月丸はメニュー注文が苦手で
ファミレスとかこういう食べ物屋にはあまり行かないので、
詳しくは知らないのですが・・・。
で、幹事君オススメのドリアを食べました。
ドリンクバーつきで530円くらいだったかなぁ。
安い。
味も割と良かったです。
で、しばらく文化祭について、「どーよ?」みたいなユルい話し合いをしまして。
Kさん「ホントO(今年度の展示チーフ)はスゴいよねぇー・・・」
ハイ、去年度無能な月丸がチーフやってスミマセンっしたorz
いや、でも、今年度の人はスゴく敏腕な人なんです。
Kさん「去年度3年の劇は何か見た?」
幹事君「いやぁ、見てない」
ハイ、去年度クラス展示の当日係シフトをキツキツにしてスミマセンっしたorz
で、まぁ、「HP係の仕事が回ってきそうにないよぉ」とか
ユルユルと話して、時間も頃合になったので、俳優座に戻りました。
そして、開演。
3時間半の長い劇だったのですが、面白かったです。
笑いドコが多くて、ところによっては笑い死ぬかと思いました。
大島という役がいるのですが、この役をラジオ好き君がやるのです。
コレがホントハマり役。
理屈っぽいトコとか、まさにそれです。
彼のためにある役としか思えません。
テンションの上がり方も役柄とそっくり。
・・・コレは賞決まったぜ。
・・・・・・。
実は、この「紙屋町さくらホテル」、
最後のテーマはかなり重いんです。
その最後のテーマは戦争責任、舞台は1945年5月の広島、そしてその後。
そう、原爆が絡んでくるんです。
最後は、東京に帰った主人公とその監視役以外、
直接描写はありませんが、全員死んじゃうんですよ。
しかも、コレ、半分実話。
「『さくら隊』という即興劇団で劇をやろう」というのがこの劇なのですが、
歴史上に、「桜隊」という劇団はホントに存在したんです。
そして、原爆の被害を受けました。
開演前、受付で買ったガイドブックに軽く目を通したのですが、
実在した劇団員(「さくらホテル」に登場する人も含む)が、
原爆によって、いつ、どのような症状で死んだかが事細かに書いてありました。
ショッキングでした。
1つ、例を挙げますと。
園井恵子という役がありまして。
実在した女優なのですが(前このブログにもラクガキ絵をUPしたような)、
この人、現実の1945年では、原爆の爆発そのものでは奇跡的に無傷で、
「私、生きのびたのよ!また劇ができるわ!」と言ったのだそうです。
同じく逃げてきた劇団員の男性を介抱したりもしたそうです。
しかし、8月の内に、原爆症でお亡くなりになりました。
写真を見ると、きれいな方でした。
しかし、原爆症により、体中に大きい物では鶏卵大の腫瘍ができ、
頭髪は抜け、気が狂いそうになりながら、亡くなったそうです。
・・・なんなんでしょう。
気が滅入るとか、そういうんじゃなくて。
またこういう例を出すとヒかれるとは思うんですけど、
ひぐらし的な・・・こう・・・
この人いい人だな、と感情移入して、その感情移入した人が、
無残に殺された時の、この、どうしようもなく絶望的な無力感。
劇では、あの時広島で共に生きた人々の想いを自分は受けている
というようなコトを主人公が言います。
戦争は、繰り返してはならない。
今できることを今全力で行え。
それが劇全体の大きなテーマです。たぶん。
感動・・・とはまた違うカンジです。
深く考えさせられた、というのともまた違います。
この劇だけでなく、今日知った史実もあわせて戦争のことを考えた時。
深く考えるうんぬん以前に、
本能的な拒絶の感情がわきます。
あの場に生きたさくら隊の人々は、あの時できることを、
あの時全力でやった。
でも、確かに、だからと言って、
原爆で死ぬ時に「思い残すことはない」とさっぱり死ねたかというと、
それはありえないと思うんです。
国は、和平交渉をなかなか進めなかった、
つまり、できることを全力でやらなかった。
だからこの悲劇は起きてしまった。
しかし。
それでも。国がそんな状態でも。
やっぱりあの時のさくら隊の人々は美しかった、輝いていた。
ただ。
できることなら、ずっと輝いていて欲しかった・・・。
全然上手く言えませんが、
戦争に巻き込まれて命を失うことのやりきれなさ、
それがよく分かりました。
そういうイミで、9月の劇「さくらホテル」は、
極論を言えば、オチが鬱な劇でもいいんじゃないかとすら思います。
月丸は高3なので、戦争を直接は知りません。
だから、他人から与えられたものに基づく価値意識でしか、
戦争というものは考えられない。
しかし、どちらにしろ、これからの日本は、
さらに戦争を知らない人が増えていくのです。
となれば、現代の日本の中高生こそ、
戦争の悲惨さを理解しなくてはならないのではないでしょうか。
もはや、マスコミの情報操作も怖いし、何も知らない分からないと言って
座り込んでる場合ではないのです。
今できること、やりたいことを、全力でやらなくては。
今、クラス内の一部で、
5月18、19、20日で、「0泊3日で広島行こうぜ」ってハナシが出てます。
原爆資料館・・・写真を正視できるかは分かりませんが、
もしこの予定が本当に実現するのなら、
行って来ようかな、と思います。
・・・もみじまんじゅうでも買おうかな・・・。
何か、上手く言えないんですけど、そんな気持ちなんです、今。