悪魔が来りて笛を吹く | FDSブログ

悪魔が来りて笛を吹く

本日2本目というか、まぁ、正確に言えば1本目なのですが。

あー、冬休みももう終わりです。


もっと遊びたかったという月丸の煩悩は、

やはり除夜の鐘でも消せなかったようです。

そして残るは大量の宿題。


なんでしょうね、このダメな小学生の典型みたいなパターン。



まぁ、それはさておき(現実逃避


ゴロちゃんこと稲垣吾郎さん主演のドラマ、

稲垣金田一シリーズの新作、「悪魔が来りて笛を吹く」を5日夜、見ました。

何だかんだで毎回見てしまいます。

面白いのです、このシリーズ。

いや、最初はゴロちゃん目当てだったんですけどね。


「犬神家の一族」「八つ墓村」とか、もっとちゃんと見とけばよかったorz

当時怖くて一部見てないんですよ(このヘタレが


で、今回・・・は。


うん。

開始5~10分くらいで犯人が分かっちゃいました。

しかも間違った理由で(何


犯人は成宮さん演じる、

右手の中指薬指を戦争で失った青年だったのですが、


その前にもう1つ関連性の強い事件がありまして。

その事件の際に出てきたモンタージュ(1回目あたり)が、

何か成宮さんに似てたんですね。


で、何かその後もちょっと疑いモードで見てたら、

金田一が言う前に真相がよく分かることよく分かること。


出発点はメチャクチャ間違ってるのに。

まぁ、古典的作品で、ミステリーのお手本的存在なので、

犯人も分かりやすいのですが・・・。


あー、ていうか、この手の推理系のヤツ、

月丸が「あ、この人何か良いな、」と思った人がたいてい犯人なのですが、

こういう場合、このビミョーな哀しみをドコに持って行けばいいのでしょうか。


・・・あ、じゃあ、「ひぐらしのなく頃に」にもこの法則に当てはめると・・・



・・・入江先生が黒幕?


・・・どうですか(何が



まぁ、そんなイミフジンクスはさておき。



実の兄と妹との間に健康な子供を産むのは可能なのか、

よく分かりませんが、そこは突っ込まずに・・・。



今回は、ものスゴくイイですね。

犯人の哀しさが。


ちょっと「ひぐらし」と同じ感情がこみ上げてきました。


温室での実父殺害シーン、血がビシャビシャ出てましたが、

もう、哀しくてワケが分からないくらいに心揺さぶられました。


犯人は昔殺害された男が自分の妹との間にもうけた実の息子で、

男がその子を養子として他人に押し付けたという事情がありまして・・・。





以下、小説にして殺害シーン説明。微グロ注意。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

治雄は、黒いマントを羽織り、実父のいる温室へと入った。


「・・・!!」


実父は治雄を見て、驚きのあまり腰を抜かした。


「お・・・お前が悪魔だったのか!!?」


「・・・悪魔はあなたですよ」


こんな情けない男から自分は苦しみを背負わされた。


そう思うと、怒りを通り越して、笑えてきた。


「僕はあなたの実の息子なんですよ」


「お・・・お前なんか知らない!実の息子なんてこの世に存在しないんだ!


「・・・・・・」


治雄はこの場で改めてその言葉を聞くとは思わなかった自分が存在しないなら

この自分の苦しみは何なのかかつてそして今も愛している

あの女性はなぜ シナナナケレバナラナカッタノカ・・・



                オレハイッタイナンナンダヨ!?



・・・うぅわぁぁぁっぁぁぁあぁぁああああッッッ!!!!



風神像ヲ手ニ、実父ニ殴リカカッタ。




ガっ



温室ニ響キ渡ル鈍イ音。


ソノ次カラハ全テガスローモーションニナリ、


音ハモウ自ラノ絶叫デカキ消サレ、


生々シイソノ感触ダケガ伝ワッテクル。


ピシャッ


ピシャッ


ピシャッ・・・


静カニ破裂スルヨウナ音ヲ立テ、吹キ出シタ血ガ


石段ヲ深紅ニ染メ、壁ヲ鮮ヤカニ彩ッタ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



生み出されたひとときの静寂の後、



「・・・・・・・・・っ」



頬を血と涙で濡らし、犯人は温室を後にした。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ハイ、スミマセンでしたorz

思ったよりもサラサラと筆が進んだので(オイマテコラ
もちろん、横溝先生には遠く及びません。



最後は、実母からの謝罪を受け、犯人も少しは報われたみたいです。

よかった・・・。



最近兄が妹を殺害する事件がありましたよね。

某掲示板で「空気読めない女が死んでめでたい。よかったよかった」という

カキコミが、たくさんあるんですよ、いやマジで;



何も、分かってないよ、分かろうともしてないよ、命を・・・。


人が死ぬハナシは、こういう人たちには絶対にいいものは書けない・・・と思う。



たぶん、そこらへんに、こういう猟奇的殺人を描く作品に込められた哀しさ

ってものがあるのではないかと思いました。





そうそう、余談ですが、

6日夜に放送した「瑠璃の島SP」、神木君の役名が「詩音」でしたね。

結局見られなかったのですが、読みは「しおん」でOKですか?


だとしたら、ひぐらしに同名のキャラがいるので・・・女ですけどね。


うわ、ホントに余談だわ・・・;