先生に質問
本日二本目。勉強しろよ。ムリ。
「先生、売れる本を書きたいです」
「とりあえず、一般論の対極の極論を書いて、
歴史的な伝統を付加して売れば、
本は確実に売れます」
「敵は作りたくないです・・・」
「世間は残酷ですから、敵を作った方が面白くなりますよ」
「でも、嫌です」
「じゃ、バカバカしいコトを、
古くからの民俗風習やら人間深層心理やら状況依存やら何やら、
小難しい単語を並べて語り、
『○○教授監修』という言葉を表紙につければ売れます」
「タメになるものを書きたいんです」
「某高校の教科書には、服の存在と羞恥心やらを理屈をこねまわして
語るという論説文が載っていますよ、監修がどうのは知りませんが」
「でもソレについて『くっだらねぇコト言ってんじゃねぇよ・・・って思います』
って月丸の現国の先生はおっしゃってました」
「じゃ、人生の成功法を書いて出せば堅実に売れます」
「人生の成功法なんて、
人それぞれが自分で見つけ出すものじゃないですか。
友人とか師とかとの交流も通して・・・!
なんの躊躇もなく、そんな赤の他人の本に頼って、
自分のオリジナリティも加えずにそれだけで満足してるなら、
その人は人生をナメてます!
そんな本出して売れるんですか?」
「本屋に行けばそういう本がズラリと並んでいます。
少なくとも、人生の成功法の本が売れるコトは
著者にとって人生の成功です」
「・・・地道に自分で小説書きます」
「結局他力本願な者は供給者にとっておいしい金ヅル・・・
それが、資本主義です」
ネタは面白くなさから分かる通りオリジナルですが、
ネタ中に出てくる本はまぁ、元ネタはあります。
アレとソレとコレです。
無知って、罪だなぁ、と思ったのと、某本を読んで思ったことがきっかけ。
とりあえず、人生の成功法を手っ取り早く
そういう題のついた本から手に入れて近道しようとするのは、
「生き急いでいる」のではないかと。
どんなに傷ついても、自分なりの人生の真理だけは、
自分で掴みなさいよっと。
最近巷に溢れる人生成功本やら、何やらを見ていて、
そんな事を反抗期の高校2年生は考えましたとさ。
めでたしめでたし。
はいはいわろすわろす。