幼いころ画用紙にヨットをかいたら、その絵のヨットに乗って海の向こうの外国に行けた。

ヨットも見たことないのに、親父が子供用の自転車買ってくれた。初ドライブで海を見たかったので、100円をもらって出かけた。

川を下れば海に出る筈だから地図もなく感でペダルをこいだ。

途中、塩の香が風に乗って方角を教えてくれた。

これが海だ。大きな鉄の船が旗を掲げて海に浮いていた。外国の臭いがする。夢でも見ているようだった。
海水をなめると塩辛い、随分、塩をばら撒いたようだ。

打ち寄せる波を見ているとあきない。魔法に掛けられたのか段々眠くなってきた。潮風が心地よい。

 船員になれば外国に行ける夢を抱いて母の待つ田舎に帰った。
 帰りは上りだ。