お姉様方2人から(私はお遊びグループの中で一番年下なのでみんなお姉様)、金継ぎを頼まれています。
お姉様達が大切にされているからこそ「直して使いたい」思っている器なので、とても緊張する作業です。
下地作りから、埋め、その後の固め、そして装飾のための塗り、その後の装飾。
金継ぎは工程の多い手仕事です。
少しでも妥協してしまうと、最後の装飾は決してうまくいかないのです。
Tさんが、食器棚から、この京焼の器の欠けを直して欲しいと、出された時、ニュウが入った器が2個 目に入りました。
[もう欠けは埋めて、装飾の為の1回目の塗りを施した状態です]
「このニュウが入った器も直さないと、このニュウにそって割れちゃいますよ」
「じゃ、こっちも直して」
「ニュウ」の繕いはとても緊張します。
息を止めて、ニュウに沿って筆を慎重に動かす。
緊張するけど、この作業が大好き。
そして、偶然できたニュウは、とても美しい。
欠けが綺麗に埋められれば、蒔きの作業の成功は、見えてます❣️。
では、またm(_ _)m。