たしかに、「塾」という言葉が昨今、広い意味を持つようになりました。定期試験の得点保証を謳った塾ややる気スイッチ押します的なやつとか、いわゆる補習塾が広く世の中でも認知されるようになったからでしょう。
ただ、「塾」とは古くはプラトンのアカデメイア、アリストテレスのリュケイオン、江戸時代の松下村塾しかり、鳴滝塾しかり、現代だと松下政経塾など、歴史的には、より高度な学問を学びたいもの、知識を深めたいもの、ノウハウやスキルを身につけたいものが自ら尋ねる私設教育機関という意味合いが強い言葉です。
そして、中学受験塾も同様なんです。このブログでも何度も述べてますが、塾に通わせているだけで何とかなるのは、ごくごく一部の超優秀な子供だけです。そして、これは子供の持って生まれた天賦の素養です。
そうした素養に恵まれていない、大多数の普通のお子さんは、塾で習ったことを身につける訓練や練習を家庭学習時間行うのが普通です。


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高い授業料取っておいて、なんだそれは。

できるようにさせてくださいよ。

長年の合格実績に裏打ちされた教材と受験ノウハウの提供が授業料の大半を占めています。講師も塾の定めているカリキュラムを逸脱はできません。カリキュラムを無視して、それこそ家庭からクレームが出たら、相当な叱責を受けるでしょうし、場合によっては処分されます。そして塾側の定めるカリキュラムは復習する機会がほとんど設置されていませんので、どんどん先に進めざるを得ません。

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できるようにさせるのは、ご家庭ということはいくら文句を言ってみても覆らないどころか、文句を言うたびに講師陣から引かれて関わり合いになりたくないご家庭認定をされます。講師本音は

面倒くさい親だなー。文句を言うならやめてくれて別にいいんだけどな~。

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ということです。生徒数で給与が変わるわけでもないし、塾講師は万年人手不足なんで犯罪でもしない限りクビになることもないですし。そもそも、塾講師って、生活にそんなにお金をかけないで満足している人か、配偶者が公務員とか看護師とかでそこそ安定収入を稼いでくる人とか、生活に困らないだけ資産があるプチファイヤー状態の人か学生しかいないので、「この仕事でたくさんお金稼ぐんだー」みたいな人はいません。だから、面倒そうな客と我慢して付き合うのは嫌がる人が多いんです。


子供のできるようにするなら、家庭教師か中学受験強い個別指導塾を併用するか、下剋上受験のように保護者時間を大量投入するかのどちらかしかないでしょうね。


結局、大手中学受験塾は篩の場であって、学習支援の場ではないということは理解しておいた方がいいでしょう。