いやー、これ、たまたまだと思いますけど、四谷大塚の塾生盗撮、個人情報ばらまき事件の森被疑者ですが
塾の採用盲点をついてきた感じですね。

塾業界に限らずでしょうけど、普通は高卒の人を事務員などで採用する場合は高校の卒業証明書の提出を求めますし、大卒の場合は大学の卒業証明書の提出を求めます。中途採用者には前職の退職証明書を合わせて提出してもらいます。この辺はどこの塾でも行っているリファレンスチェックだと思いますけど、新卒や学生バイトを採用するときに、いちいち高校の卒業証明書は提出を求めません。大学の卒業証明書か在学証明書の提出で事足りると考えるからです。3年以上空白期間があったら警戒するかもしれませんが、そうでなければ高校の卒業証明書は求めない方が一般的でしょう。特に地方の高校を卒業して上京してきた学生なんかは非常に困るでしょうし。

となると、非常に稀有な例だと思いますが高校在学中に犯罪を犯して高校を退学の後、卒業予定だった年までに高卒認定を取得して、大学に進学してしまえば、就職の際に履歴書に高卒と偽ってもバレないことになりますね。ただ、こんな人はなかなかいないので、なかなかいない人想定して採用基準は作られないのも当然だとは思います。

こんな特殊事例を元に日本版DBSの対象業種に学習塾を指定するとどうなるか。
優秀な人から他業種流れるでしょうし、すぐに仕事につきたい人も敬遠するのではないでしょうか。とくに塾講師の8割を占める学生講師は、ただでさえ応募が減少傾向にあるのが加速すると思えます。
DBSによる犯罪歴の照会期間が3ヶ月程度かかるというのがネックですよね。