四谷大塚の事件で日本版DBSの対象事業に学習塾やスポーツクラブも設定する声が高まっています。


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まあ、本当に気持ちはよくわかります。ただ、各種メディアの報道は偏っていて、今回も日本版DBSを導入すれば、子供が性犯罪に巻き込まれる可能性が激減するかのように報道されているように感じています。


違うと思います


DBSで照会できるのは、性犯罪で有罪判決を受けた経歴だけだからです。執行猶予は含まれますが、不起訴処分や起訴猶予は含まれません。立件されなかった(被害者も周囲も表沙汰にせず、警察が事件認知をできなかった)ケースは当然ながらDBSでの照会はできません。この手の犯罪は被害者側が表沙汰にしたがらないことも多く、警察の捜査にも非協力的だったり、判決に重要なことを黙っていたりすることもあるので

証拠不十分で起訴できなかったり、正確な判決をだせなかったりすることもあるわけです。


 四谷大塚の事件を起こした森被疑者は

高校時代にも似たような起こしていたようですが、履歴書に妙な空白期間はなかったのではないでしょうか。そもそも森被疑者は24歳で正社員3年目ですから寄り道のない経歴ですよね。

大学時代には早稲田アカデミーでアルバイトをしていて小3〜中3まで全学年全科目を教えていたエースだったという記事がネット出でてましたが、これは流石に週6勤務でも物理的に無理ですので、嘘だと思いますが。早稲アカの場合は、小学生の後半の授業時間が中学生の授業時間と重なし、小学生の前半の時間帯も小3と小5、小4と小6は重なるので、体が2つないと無理かな〜と思います。



話がそれましたが、塾業界は結構リファレンスチェックはしっかりしています。特に2000年に入ったあたりからは非常に気を使っている会社が多いです。

そりゃ、塾側としても生徒に痴漢行為するような講師を出したら死活問題ですからね。塾は一つ一つの店舗が地域の評判で成り立っていますから。ただ、入社させた後の管理はお粗末なところが多い。

これは管理職の管理能力とか社会情勢を背景にした危機意識が薄いことが原因です。また、今回の四谷大塚のように、会社自体が時代遅れというケースもあります。結構ありますね。




結局、まだまだ昔の感覚というか、人間が多様化している、二面性どころか三面、四面性をもった多面性の人間が増えているということを肌で感じられていない。基本的には塾の先生はいい人が多いですからね。

自分がやらない悪いことは他の人もやらないだろうという感覚で働いている。机に財布置きっぱなしで授業にいってしまう先生とか、自分の家の周りの情報を特定できるぐらい話してしまう女性職員とかいろいろいます。

このように変な性質をもった人が入り込んでいることを想定してないので、胸ポケットに携帯を入れていて、カメラレンズが見えていても、「これ、撮影してんじゃないの」と思わない。携帯電話を教室に持っていっていても「なんで授業中に携帯持っていくの?」とならない。生徒と教室で一対一になっても心配にならないし、会社のルールについても有効性を考える前に「なんで会社は俺たちを信用しないんだ」となる。

結果、管理職になっても同じ調子で働くから、管理がゆるくあまい職場ができてしまうわけだ。


昔、教室の責任者をしていたときですが、30歳ぐらいの可愛らしい女性の事務スタッフがいたんですが、かなり無防備。自分の個人情報をべらべらと他の職員に話してしまう。最寄りの駅レベルではなく、自宅の隣にあるお店の話とか、何度も喋っていましたね。正直、住所は職員全体には公開してませんが、彼女に関しては住んでるところがまるわかりのレベル。

一度注意しました。「家バレして職場の人が押しかけてきたら困らないの?」と。

そしたら「えー、そんな人いませんよ~」と意に介さない様子。まあ、本人がいいならそれでいいか、とそのまま放置していたら、

第一段階で

ベランダの下着が盗まれるようになった

第二段階で

変なお菓子が玄関前に置かれるようになった

第三段階で

休みの日に偶然、職場同僚○○と家の近くであった

第四段階で

家に近くで○○を何度も出会うようになった

第五段階で

深夜に自宅に○○が訪ねてきて、

自分の職場に置いてあるひざ掛けを忘れ物だと

届けに来た。


というストーカー的なできごとが発生。

まあ、○○には、勝手に同僚の家にはいかないように

話をしたが、「プライベートは自由ですよね」と納得いかない様子。警察沙汰になったら解雇せざるを得ない旨は伝え、翌年、事務スタッフは引っ越し、○○は教室を異動したのでギリギリセーフでした。


まあ、業界界隈、危機意識がうすい。ここを改善していくことが急務ですよ。ほんとに。