第5講  
二月の勝者×塾講×受験ブログ
元大手中学受験塾講師の後悔と懺悔と願い
(c)高瀬志帆/小学館『週刊ビッグコミックスピリッツ』

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増える高校入試廃止校

高校入試の募集を廃止する学校が増え始めてきたのは今に始まったことではありません。
1980年代後半から高校入試の募集を止め中小一貫校を目指す名門中学校が増えました。その名門中学校を追いかけるように徐々に高校入試の募集を止める中小一貫校の私立が増えていきました。できるだけ早い段階から優秀な生徒を鍛え、有能な人材を育てるという意図で高校入試の募集を控えていた学校が多かった1980年代後半に比べると、現在の高校入試の募集停止は意図が変わってきているように感じます。
早い段階から生徒数を確保して学校自体の収入を安定化させるという目的でも完全中高一貫校の方が都合がいいのです。特に少子化で子供の奪い合い取り合いという様相を呈してきている教育業界においてはできるだけ早い段階で生徒数を確保した学校が多いのが本音でしょう。

これをさも中学入試に乗り遅れるとまずいという風潮に持っていっているのが大手学習塾の面々です。

はっきり言いますが中学受験は向いている子と向いていない子がいます。さらに言うと大多数の子は向いていません。また中学受験そのものには向いていますが高校入試をした方が健全に成長出来るであろう子というのも一定数います。とかく中学受験の加熱をあおり乗り遅れるとまずいという雰囲気に持っていく学習塾が多いですがそんなことはありません。


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そんな受験生の強い味方

当ブログを通じて何度も発信させて頂いていますが、

学業においてこの時期にこうなっておかなければならないという発想は非常に危険です。こうした発想が親自身を追い詰める温床となり教育虐待への原因とつながっていきます。中学受験というのはお子さんの可能性を模索する手段の一つにすぎません。 中学受験がうまくいかなくてもその先の人生いくらでも道はあるはずです。

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塾業界というのはこんなところです。塾もビジネスですから収益を上げるためにいろんなことを言うでしょう。担当の先生も所詮は一介のサラリーマンに過ぎませんので会社の意向に反するような発言はしないでしょう。私も個人事業主として自立するまで会社に雇われている立場でしたので本当は違うけれどもという思いをぐっとこらえて会社の意向に沿う発言をしてきました。これが黒木先生をして塾講師はサービス業と言わしめることではないかと私は感じています。
ですから保護者の皆様におかれましては塾の営業トークに振り回されることのないようにお願いします。本当にお願いします。 中学受験の当事者として家中の人になってしまいお子様を追い込んでしまう教育虐待を知らず知らずのうちにしてしまうということのないように本当に願っています。