まもなくお盆ですね。

お盆は受験生向けの特訓イベントが始まる時期です。

夏期合宿なんかもこの手のイベントの代表格ですよね。


先に旗色を明らかにしておきますが、私は中学受験生のお盆特訓イベントには否定的な立場を取っています。


だってこれですもん


このたっふーんしている方は二月の勝者の舞台となっている桜花ゼミナールの社長さん「白柳徳道」氏です。ドラマの方では岸部一徳さんが演じています。


某大手学習塾にいたときは「合宿しないと社員の冬のボーナスが払えない」というホントかウソかわからない話も飛び交っていました。まあ、イベント色が強い高額商品です。
言い換えれば、あんまり学習効果は期待できないと思っておいたほうがいいと思います。
中学受験生って普段から勉強にかなりの時間をかけていますから、短期で復習をする意味はあまりありません。むしろ計画的に苦手分野の復習に時間を割く事の方が効果は高いです。短期間での総復習をして効果があるのは普段から忙しくて勉強が寸断されがちな人。部活や定期試験勉強などで追いまくられている中学生や高校生でしょう。

あるいは塾がないと勉強しないタイプの子。そういう子が中学受験で成功するかどうかは別に話でしょうが、効果はそれほど期待せず勉強時間をお金で買うという覚悟があれば問題ないと思います。

このお母さんは二月の勝者を代表する名言の一つ「課金ゲー上等」を言い放っただけあって覚悟がしっかりしています。


かつて、塾生のお父さんの中で、兄の大学受験でかなりの出費があるので末っ子は合宿には行かせられない。と言って自宅学習の相談を受けたことがありました。その時は首都模試の過去問を使って復習を計画的に進める、もともとこちらで把握していた弱点をお伝えしましたが、夏にお父さんが、飛び飛びで二週間以上有給をとってマンツーマンで勉強をみた結果、40台前半の偏差値を55まで引き上げたという例もありました。


合宿や集中特訓系のイベントは「お金で勉強時間を買う」程度に考えて、必要以上に期待をしないほうがいいと私は思います。