おおきなケタの割り算は小学校三年生で習うのですかね。塾生の弟さんの話ですが、保護者の方からこんな話を聞きました。
8997÷3という問題が小学校の授業参観で出題されたそうです。割り算の筆算の授業だったそうです。
さて、A君はすぐさま手を挙げました。
他の子は計算に取り掛かったばかりなので先生は怪訝そうな顔でA君を当てました。するとA君は
「3000−1で2999」こちらからすると工夫して計算しろと言わんばかりの問題なのですが、どうやら先生は意図していなかったようです。
先生「え…3000?なんで今3000が関係あるの?」
A君「えーっと、8997に3を足すと…」
先生「今は割り算でしょ。早く筆算しなさい。」
A君 ショボーン
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集団指導、特に学力や勉強への意識が揃っていないクラスの授業は本当に大変で、言われたことを言われた通りにやらない子は先生からすると厄介者と認識されかねません。先生としては筆算で割ってほしかったんでしょう。ただ、答えにたどり着きさえすれば、ルートは無数にあるのが算数、数学の面白さでもあるはずです。今はこの単元を習っているのだから、このやり方しか認めないというメタ発言をしないでもいいような準備は必要かな先生側にも。と思います。
こういう授業を受けていると計算の工夫をするのではなく「正面突破」型で左から右に計算する。桁が多くなると筆算を使うということが刷り込まれてしまうかもしれないですね。
工夫ができないときだけ正面突破をせざるを得ないというのが計算問題だと思います。
A君は
8997÷3=9000÷3-3÷3=3000-1=2999
という計算の工夫をしたかったのでしょう。
お母さんもそう言ってました。
エクセルの関数を学んだり、マクロ使うのもそうですが、「楽をするための努力」って大切だと思います。
計算の工夫もその一つですよね。