毎年、多数の質問が寄せられるテーマです。今は利害関係がない状態なので、率直に意見を申し上げます。


質問

塾の授業時間が短いように思うのですが、本当に大丈夫でしょうか?


塾の拘束時間が長すぎる。家にいるときは宿題しかできない。宿題の量も多過ぎて、睡眠時間を削っている。中学受験ってこんなに大変なものなんですか?


どちらも保護者の方からよく受ける質問です。内容は真逆ですが、どちらもお気持ちはよくわかります。


結論

難関校(合不合80%偏差値65以上)を狙っているなら塾の拘束時間は短い方がよいです。拘束時間が長いことの方が弊害になります。

学習の原理原則ですが、少なくとも授業時間の二倍は復習の時間が必要となります。特に中学受験に向けの塾のカリキュラムは非常に進め方が速いですので、授業で習ったことを復習するための時間の確保は必須と言えます。これなくして成績の向上はあり得ません。


え?うちの子供は家でろくに復習なんてしないんですけど。親が言っても聴かないし。なんて方もいますよね。厳しい言い方ですが、小学五年生の時点で、親に言われても復習をやろうとしないお子さんは勉強のやり方が確立されていません。性格的にも中学受験にはむいていないと思ってください。こういうタイプのお子さんは能力が高くとも自然と六年生の夏に差し掛かる頃には成績が下がっていきます。難関校の受験はあきらめて、合不合80%偏差値60以下の学校への合格に目標を切り替えてください。


自分から復習ができない、親が言っても復習をしないという子は拘束時間の長い塾にいくのが良いです。自由な時間を与えても中学受験のために有効活用ができないので、塾で勉強を「させられている」方がましです。

ただ、このレベルの大人度だと中学受験での成功は難しいです。方針を切り替えてください。

大学受験で目標を達成するように長期スパンで考えれば、親が言っても復習をしない小学生など当たり前です。焦って子供を潰さないように願うばかりです。